(株)キノフィルムズの2013年下半期から2014年にかけてのラインナップが次のとおり決定した。邦画では、旧日本軍の秘密基金である“M資金”を題材にした福井晴敏原作、阪本順治監督による｢人類資金｣（配給:松竹、制作:キノフィルムズ）や、辻仁成が脚本・演出・音楽を手掛けた2011年の舞台を自ら映画化する｢醒めながら見る夢｣。また、フランソワ・オゾン監督の作品が2本控えており、10月には本国フランスで120万人を動員した知的サスペンス｢危険なプロット｣を、来年2月には性に目覚めた17才の少女の四季を四つの歌で彩る｢ヤング＆ビューティフル（英題）｣を公開。この他、｢八月のクリスマス｣｢四月の雪｣等のホ・ジノ監督がチャン・ツィイーらを迎えてリメイクする｢危険な関係（仮題）｣、ガス・ヴァン・サントがシェールガス採掘問題を描き、全米で物議を醸した｢プロミスト・ランド（原題）｣など11作品をラインナップしている。

【2013年】
▽｢私が愛した大統領｣ロジャー・ミッシェル監督、ビル・マーレイ、ローラ・リニー（9月13日、TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ他）。
▽｢人類資金｣阪本順治監督、佐藤浩市、香取慎吾（10月19日全国公開、松竹配給）。
▽｢危険なプロット｣フランソワ・オゾン監督、ファブリス・ルキーニ、クリスティン・スコット・トーマス（10月、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他）。
▽｢アイ・ウェイウェイは謝らない｣アリソン・クレイマン監督、アイ・ウェイウェイ（11月、シアター・イメージフォーラム他）。

【2014年】
▽｢ローレ（原題）｣ケイト・ショートランド監督、サスキア・ローゼンダール、カイ・マリーナ（正月、シネスイッチ銀座他）。
▽｢危険な関係（仮題）｣ホ・ジノ監督、チャン・ツィイー、チャン・ドンゴン（正月第2弾、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他）。
▽｢ヤング＆ビューティフル（英題）｣フランソワ・オゾン監督、マリーヌ・ヴァクト、ジェラルディン・ペラス（2月、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他）。
▽｢オン・ザ・ウェイ・トゥ・スクール（原題）｣パスカル・プリッソン監督、ケニア・モロッコ・アルゼンチン・インドの子供達（春、シネスイッチ銀座他）。
▽｢醒めながら見る夢｣辻仁成監督、堂珍嘉邦、高梨臨（6月、新宿武蔵野館他）。
▽｢プロミスト・ランド（原題）｣ガス・ヴァン・サント監督、マット・デイモン、フランシス・マクドーマンド（夏、TOHOシネマズシャンテ他）。
▽｢ナイト・トレイン・トゥ・リスボン（原題）｣ビレ・アウグスト監督、ジェレミー・アイアンズ、メラニー・ロラン（Bunkammuraル・シネマ他）。

（8月29日付 日刊興行通信より）