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「第32回東京国際映画祭」審査委員長にチャン・ツィイー(2019.05.27)

10月28日から11月5日まで開催される「第32回東京国際映画祭」コンペティション部門の審査委員長に「初恋のきた道」をはじめとするチャン・イーモウ監督作品やハリウッド作品でも活躍する中国の女優チャン・ツィイーが決定した。

チャンは「初めて東京に来たのは、長編映画のデビュー作とともに、中国から旅に出た若い俳優の時でした。デビュー作『初恋のきた道』が日本、世界中の映画ファンから好評を得た経験は、(映画という)視覚的な方法が物語を語る力、普遍的に感じられる悲しみと喜びを表現する力を教えてくれました。今回ご招待いただき、日本の映画ファンと一緒に過ごすことは大きな喜びであり、審査委員長として名だたる映画人と共に素晴らしい作品を見つけ、称えることができる格別な経験ができることを光栄に思います」とコメント。また、久松猛朗フェスティバル・ディレクターは「『初恋のきた道』で彼女を見た時の衝撃は未だに忘れられません。鈴木清順監督の『オペレッタ 狸御殿』にも主演され、日本人が非常に親しみを感じる女優でもあります。今回、双方にとって実りあるものになることを心より願っています」と述べている。なお、チャンは「カンヌ映画祭」で2006年にコンペティション部門、09年にシネ・フォンダシオン、13年にある視点部門の審査員を務め、16年には「トロント国際映画祭」のプラットフォーム部門でも審査員を務めた。さらに、フランス文化省より芸術文化勲章シュヴィリエを授与されている。

(5月23日付 日刊興行通信より)

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