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故・今村昌平監督念願、日本初の映画大学が来年4月に開校(2010.11.16)

佐藤学長を囲んで 佐藤学長を囲んで

来年4月に日本初の映画大学として開校する「日本映画大学」の開学記者会見が11月16日(火)、川崎市市民ミュージアム映像ホールで行われ、神奈川映像学園の佐々木史朗理事長、日本映画大学の佐藤忠男学長、高橋世織学部長、天願大介学科長、阿部孝夫川崎市市長が出席した。

「日本映画大学」は、故・今村昌平監督が設立した「日本映画学校」を運営する学校法人神奈川映像学園が、本年3月31日付で文部科学省に設置認可申請を行い、10月29日付で文部科学大臣より大学設置の認可を受けた。母体となる専門学校「日本映画学校」からの大学化は、今村監督の念願だったという。カリキュラムとしては、創作系と理論系という2つの専門分野で学んでいき、創作系では脚本の書き方や演出の仕方、撮影・照明・録音・編集についての専門的な技術と知識を学び、映画や映像の現場で活躍できるプロフェッショナルを目指すことが中心となる。理論系では映画の歴史や理論の他、広く文化全般についての思想、産業論や技術論、映画祭の企画や映像による地域貢献の方法などを学び、総合的な知識をもった映像文化の担い手となることを目標とする。

佐々木史朗理事長は「3年前に神奈川映像学園の理事長を引き受けた直後に、大学を設置しようという話が起こり、今村監督の日本映画大学設置構想を読みました。その後、川崎市の白山小学校閉校に伴う跡地利用として、民間からの公募が行われることを聞き、頭の中で結び付きました。10月末に文科省から大学設置の認可が下り、教員も専任が23名、非常勤が70名という、少人数制による手厚い教育が行える環境が整いました。専任教員は様々な研究を重ねる映画専門家が12名、映像製作の第一線で現在も活躍しているプロが11名と、映画の現場の人間が教える日本で初の教育機関になると自負しております」と語っているとおり、正に映画に関わるプロを生み出す大学が誕生する。

続いて、佐藤忠男学長は「1970年代半ばの映画界は若者の採用が無く、映画を作りたくても何処へ行けばいいのかという状況で、今村監督が現場の人間を集めて映画学校を始めてから35年が経ちました。卒業生には三池崇史監督や李相日監督、佐々部清監督などもおり、編集や録音の分野においては、映画界の2割くらいはうちの卒業生ではなかろうかという状況です。しかし、映画作りには広い好奇心と知的感受性が必要で、そのためにも大学が必要でした。海外では国立の映画大学もあるという現状も踏まえ、映画の理論や学問をもっと深めるためにも、良い時期に大学を開校できると考えています」と語った。

入試出願受付など詳細は「日本映画大学」公式ホームページに掲載されている。

公開情報 公式サイト:http://www.eiga.ac.jp/

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