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寅さんの少年時代が連載小説で明かされる「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」記者会見(2011.01.05)

寅さんと一緒に 寅さんと一緒に

1969年から26年間、国民的映画シリーズとして人気を博した「男はつらいよ」シリーズが、「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」として1月6日(木)から講談社より創刊されることを記念する記者会見が1月5日(水)に行われ、山田洋次監督はじめ、寅さんの妹さくら役として第1作目から同シリーズに出演してきた倍賞千恵子さん、このDVDにて本作の『見所ガイド』を担当した落語家の立川志らく師匠、また講談社の野間省伸副社長が登壇した。

このDVDマガジンは、「山田洋次監督 映画監督50周年」を記念するプロジェクトの第1弾として、松竹(株)の協力のもと実現。隔週火曜日に1巻ずつ、全50巻(シリーズ48巻+特別編+テレビドラマ版)が、約2年間にわたり、全国の書店で発売される。
渥美清さん扮する寅さんの写真を背後に、記者の前に座った山田監督は、「新作の発表をしているような不思議な気分です。もう渥美さんも、おいちゃんも、御前様もいないんだけどね」と感慨深げにマイクを取り、「寅さんシリーズ48作品を通して、家族の物語、家族と地域の人々のつながりをテーマに描いてきました。最近では、『孤族』という言葉もできるくらい、こわいような時代を迎えつつあるなあと感じているなか、この企画が実現しました。家族とは何か、人と人とのつながりとは何かというテーマは、最近では日本人にとっての不安材料となっているなかで、寅さんという物語が再び求められているんだなあと、不思議な気分です。」と挨拶。そして今年で女優デビュー50周年となる倍賞千恵子さんは、「(山田監督の『寅さん』シリーズに出演し、)27年間、48作に出演して、社会や世間というもの、人間を見る目を学ばせていただきました。このDVD化によって、初心に戻れって、お兄ちゃん(寅さん)に言われているような気がします。是非楽しんでいただければと思います」と笑顔で語った。

また、今回、全48作の見所を、寅さんにインタビューするという趣向で紹介する「見所ガイド」を担当した立川志らく師匠は、自身の独演会で、48作をひとり語りするというオリジナル演目を披露したほど大の寅さん好きとのことで、会見では、見所ガイドのさわりを紹介。寅さんと結婚させたかったマドンナとは?というテーマで「一番はやっぱり、浅丘ルリ子さんが演じたリリーだけれども、竹下景子さんが演じた朋子とも結婚させてあげたかったなあ。朋子は住職の娘だから、結婚したら寅さんが寺をつがなきゃいけない。だから寅さんは身を引くしかなかったんですよ」という具合に実演すると、「おお!」と会場から歓声が起こった。

「渥美さんの話を元に寅さんの
少年時代を描いた」 「渥美さんの話を元に寅さんの
少年時代を描いた」

また、同マガジンでは、山田監督自らが、寅さんの少年時代を描いた小説を連載される。山田監督は、「脚本と小説とは違う表現なので緊張もしましたが、一度は挑戦してもいいのではと、渥美さんの子供時代のお話をもとに書いてみることにしました。『私、生まれも育ちも東京は葛飾柴又でございます。』というお馴染みの口上で始まる寅さんのひとり語りの形式にしてあります」と紹介し、またその内容については、「寅さんは16、17歳で家を飛び出し、20年くらい経って『くるまや』にもどって来るけれど、この20年間どんなことがあったんだろうということを織り交ぜながら、描いていこうと想っています」と今後の構想を語った。

公開情報 「山田洋次監督50周年プロジェクト」は、2012年春公開予定の映画「東京家族」、2012年1月2日~24日予定の演劇「東京物語」、そして本DVDマガジン創刊などを企画し、監督50周年を盛り上げている。
公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/yamada50project/

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