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作品賞は「告白」、「悪人」は本年度最多の5冠獲得!第34回日本アカデミー賞発表(2011.02.21)

第34回日本アカデミー賞授賞式が18日に開催され、13部門で15賞の最多となる優秀賞を受賞した「悪人」が本年度最多の5冠を獲得し、主要俳優部門を独占。また、「告白」が作品賞を含む4部門、「十三人の刺客」が撮影賞などの技術部門で4部門を受賞。アニメーション作品賞は「借りぐらしのアリエッティ」が受賞し、東宝作品が各賞を総なめした。

「悪人」は最優秀主演男優・女優賞、助演男優・女優賞、音楽賞に輝き、俳優部門の独占受賞は第20回の「Shall we ダンス?」以来14年ぶりで史上2回目。最優秀主演男優賞に輝いた妻夫木聡は、「本当にありがとうございます。12年間役者をやってきた中で全身全霊を注いだ作品。一時は個性がないと言われ悩んだ時期もあったけど、自分らしさってなんなのか自問しながら、自分を信じてやってきた、その集大成が詰まった作品だと思っている。李監督はじめ、深津さん、スタッフの皆さん、そして今まで育ててくれた家族のみんなに本当に感謝しています」と涙ながらに喜びを語った。その様子をみて、もらい泣きした深津自身も最優秀主演女優賞を獲得し、「妻夫木さんと一緒に戦えたことが本当に大きな財産になっている。妻夫木さんとでなければこの賞はとれなかった。あとで一緒に抱き合って喜びたい」と、改めて妻夫木を称賛した。

また、授賞式のトリとなる最優秀作品賞の発表では、「告白」と作品名が読み上げられると、本作主演でこの日司会も務めていた松たか子が思わず感涙。それまで監督賞、脚本賞の2冠を手にしていた中島哲也監督も声をつまらせ、「全然獲れると思ってなかった。この映画は松たか子さんにまず森口悠子っていう役をやっていただけるかどうか というお手紙を出すというところからはじまった仕事で、この時代にこの年令の松たか子さんという女優さんがいなければ、僕はこの映画をつくってなかったと思います。映画もリスキーな暗い内容ですし、出演者の方々全員が、この映画に出て得することは全くない、むしろコマーシャルの仕事が1、2本減るような、そういう役に果敢に挑戦してくれた松さん、木村さん、岡田さん、37人の13歳の子供たち、スタッフみんなのおかげでこの賞をいただけたと思います。こういった題材を沢山のお客さんに見ていただけたことが、今後日本映画のバリエーションを増やす役にもたつかなと、この受賞本当に嬉しいです。」と語った。

受賞結果は次のとおり。

▽作品賞=「告白」、▽アニメーション作品賞=「借りぐらしのアリエッティ」、▽監督賞=中島哲也「告白」、▽主演男優賞=妻夫木聡「悪人」、▽主演女優賞=深津絵里「悪人」、▽助演男優賞=柄本明「悪人」、▽助演女優賞=樹木希林「悪人」、▽脚本賞=中島哲也「告白」、▽美術賞=林田裕至「十三人の刺客」、▽撮影賞=北信康「十三人の刺客」、▽照明賞=渡部嘉「十三人の刺客」、▽録音賞=中村淳「十三人の刺客」、▽編集賞=小池義幸「告白」、▽音楽賞=久石譲「悪人」、▽外国作品賞「アバター」(FOX)、▽新人俳優賞=芦田愛菜「ゴースト もういちど抱きしめたい」、大野百花「きな子 見習い警察犬の物語」 、仲里依紗「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」「時をかける少女」、永山絢斗「ソフトボーイ」、三浦翔平「THE LAST MESSAGE 海猿」、三浦貴大「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」、▽話題賞作品部門=「SP 野望篇」、▽同俳優部門=岡村隆史「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~」、▽協会栄誉賞=上野隆三(殺陣)、久世浩(殺陣)、松本良二(装飾)、矢島信男(特技監督)、野上照代(記録・黒澤組プロダクションマネージャー)、▽会長特別賞=故 井上梅次(監督)、故 木村威夫(美術)、故 西河克己(監督)、故 北林谷栄(女優)、故 小林桂樹(俳優)、▽岡田茂賞=映像京都株式会社。

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