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主演男優賞の豊川悦司「これでやっと俳優として一人前に近づくことができた」、第84回キネマ旬報ベストテン表彰式(2011.02.21)

2010年度第84回キネマ旬報ベスト・テンの表彰式が20日に行われ、豊川悦司、寺島しのぶ、生田斗真ら各賞受賞者がそれぞれ喜びを語った。

日本映画作品賞に輝いた『悪人』の監督で、自身も日本映画監督賞を受賞した李相日監督は「この映画で俳優・スタッフから「しつこい、しつこい」と言われたが、ただ演じている以上の、俳優さんの人間性というか“はらわた”みたいなものを見せたいという想いがあった。人間としてのすごみを出してくれた俳優の皆さんがくれた賞だと思っている」とキツイ撮影を耐えた俳優たちを称賛した。

また『キャタピラー』で主演女優賞を受賞した寺島しのぶは「伝統のある、映画を愛するいぶし銀の方たちに選ばれた賞に選出され嬉しい。役者は台本を待っているだけと今までは思っていたが、フランスの女優ジュリエット・ビノシュが是枝監督に売り込みに日本にわざわざ来たりとか、やりたい情熱はなんとか伝えなきゃ、どの国でもみんな必死なんだと思い、今年は自分も能動的になっていきたいと思う」と抱負を語り、『必死剣鳥刺し』『今度は愛妻家』で主演男優賞を受賞した豊川悦司は「僕の中ではキネマ旬報の映画賞は特別な存在で、こうしてトロフィーを持っていることが本当に嬉しい。これでやっと、俳優として一人前に近づくことができたのかなと思っている。正直この賞はすごく欲しい賞で、この賞をもらわないと引退できないような気がしていたので、これで心おきなく・・・」と早すぎるリタイヤ宣言に会場は爆笑。また、寺島しのぶとキネマ旬報の表紙を飾れたことが本当に嬉しかったようで、「大好きな女優さん。性別は逆転しているかもしれないが、来世では結ばれたいと思う(笑)」と告白した。

一方、『人間失格』『ハナミズキ』などで新人男優賞を獲得した生田斗真は現在舞台本番中。公演を終えて授賞式に駆けつけたが「この賞を頂けることがよほど嬉しかったのか、芝居に熱が入りすぎて舞台上から落ちてしまった。手から落ちたが無事ケガもなく、こうして重いトロフィーを握れて良かった。デビュー作『人間失格』の公開日がちょうど1年前。そして今日この権威ある素晴らしい賞をいただき、2月20日という日を自分は一生忘れない!」と喜びを語った。

受賞結果は次のとおり。
▽日本映画作品賞=「悪人」
▽外国映画作品賞=「息もできない」
▽文化映画作品賞「ショージとタカオ」
▽日本映画監督賞=李相日「悪人」
▽読者選出日本映画監督賞=中島哲也「告白」
▽外国映画監督賞&読者選出外国映画監督賞=ヤン・イクチュン「息もできない」
▽日本映画脚本賞=吉田修一、李相日「悪人」
▽主演女優賞=寺島しのぶ「キャタピラー」
▽主演男優賞=豊川悦司「必死剣鳥刺し」「今度は愛妻家」
▽助演女優賞=安藤サクラ「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」「トルソ」「SRサイタマノラッパー2~女子ラッパー☆傷だらけのライム」
▽助演男優賞=柄本明「悪人」「桜田門外ノ変」「ヘヴンズ ストーリー」「雷桜」他
▽新人女優賞=桜庭ななみ「最後の忠臣蔵」「書道ガールズ」
▽新人男優賞=生田斗真「人間失格」「ハナミズキ」他。
▽キネマ旬報読者賞=川本三郎(キネマ旬報「映画を見ればわかること」の連載により)

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