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高畑勲、宮崎駿監督に影響を与えたアニメーション作家「フレデリック・バック展」開催(2011.04.20)

7月2日から10月2日まで東京都現代美術館で開催される「フレデリック・バック展」の記者発表会が4月19日(火)に行われた。フレデリック・バックは1924年、フランスに生まれ、カナダ・ケベック州に在住するアニメーション作家。人間と自然をテーマに数々の作品を作り出し、1982年の「クラック!」、1988年の「木を植えた男」でアカデミー賞短編アニメーション部門を2度受賞。それら作品はスタジオジブリの高畑勲監督、宮崎駿監督にも大きな影響を与えたこともあり、今回の展覧会はスタジオジブリが企画を担当。1920年代から現在までに描かれた約1000点を展示し、フレデリック・バックの半生を辿る。

会見にはフレデリック・バックの娘であり、「アトリエ・フレデリック・バック」の副代表でもあるスーゼル・バック=ドラポーさん、高畑勲監督、そして今回の展覧会の展示構成とデザインを担当した増田春雄氏らが登壇。

高畑勲監督は「何年も前からフレデリック・バックさんの展覧会を熱望していました。自然と人間の営みがどうあるべきかを発信し続け、私たちや次代の子供たちも彼の作品から多くのことを学ぶことができます。メッセージ性だけでなく、彼のあたたかい絵は美しく、映画としての魅力や説得力を持っています」と語り、自身が監督した『ホーホケキョ となりの山田くん』の表現方法もフレデリック氏の影響を受けて製作したということで「心から敬愛するフレデリックさんの人となりに触れていただけるのは無償の喜びです」と明かした。

また、フレデリック氏に代わって来日したという娘のスーゼルさんは「このような大きな展覧会は父も夢にも思っていませんでした。父のアーティストとしての軌跡を辿っていただけるということで嬉しく思い、皆様の協力に感謝しております。これまで未発表のスケッチやアニメーション作品、書籍、セル画などもご覧いただけます。父の作品に込められたメッセージが、再び希望をもたらし、自然の厳しさと人間の手で作りだされた核の脅威に見舞われた日本に変化をもたらせることを心から祈っています」とコメントした。

また、展覧会のイメージソングを、カナダ出身のブラント兄弟をメインとしたMONKEY MAJIKが書き下ろすことが発表された。ブラント兄弟も幼少期にテレビでフレデリック氏の作品を観ていたという。そして展覧会の開催に合わせて、7月2日から神保町シアターで「フレデリック・バックの映画」と題した特集上映が行われる。上映作品は「木を植えた男」「大いなる河の流れ」「クラック!」「トゥ・リアン」の4作品となっている。

公開情報 公式サイト:http://www.ntv.co.jp/fredericback/

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