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東山「心のあり方やどう生きるかを教えてくれる」、『小川の辺』完成会見(2011.06.07)

藤沢周平作品郡の中でもひときわ名作との声が高い原作を映画化した「小川の辺」の完成会見が7日に行われ、東山紀之、勝地涼、片岡愛之助、松原智恵子、藤竜也、篠原哲雄監督が出席。妹の夫であり親友でもある男を討つよう藩命を受けた武士の旅を綴りながら、義と情の狭間で揺れ動きながらも、最後まで人としての道をひたむきに突き進もうとする人間たちの想いを描く。

主人公・戌井朔之助を演じるのは東山。『山桜』以来藤沢作品2作目とあって「心のあり方やどう生きるかを藤沢作品は教えてくれるので、先生の残した財産を自分で消化して自分の生き様の中に取り込んでいけたらと思いながら今回は演じました」と思いもひとしおだった様子。撮影が行われた山形を皮切りに、宮城・岩手・福島での東日本キャンペーンに赴いたことに触れ、「昨年9月中旬から1ヶ月くらい撮影をし、山形をはじめ東北の方々には大変お世話になりました。今回大変な震災があり、被災地の方々にも僕らの想いを感じていただき、心を一つに勇気をもっていただけると幸いです」と述べた。また、武家の妻として夫を守るために兄に刃を向ける妹・田鶴役の菊地凛子との共演については「『バベル』の役の印象が強くエキセントリックな方かと思っていましたが、自立した素敵な女優さんでした」と語り、撮影中に誕生日を迎えた東山に対し「菊地さんが“東山さん、誕生日イェイ!”と言われたんで、僕もまげ姿で“イェイ”と答えました(笑)」とエピソードを披露した。

『山桜』以来東山とは2度目のタッグとなる篠原監督は「人が人を思いやること、日本人が誇りにすべきことを丁寧に描いた作品。今苦難が色々ある中で、武士の姿を通してどう乗り越え、どう幸せになるのか一生懸命考えました。我々がどう生きていくべきかをさりげなく説いた作品だと個人的には思っていて、昨今CGを沢山使った映画があるが、僕たちはいかに普通に撮るかということや、原風景をきちんと撮ることにこだわって作りました」と熱い想いを語った。

一方、朔之助と白刃をかわすことになる佐久間を演じる片岡愛之助は東山との壮絶な殺陣シーンについて「道場に通い殺陣を学んだが、歌舞伎の殺陣とは全く違うので四苦八苦しながら勉強しました。東山さんとはあまり合わせる時間が無かったのですが、運動神経抜群な東山さんはすぐに入ってこられ、楽しく務めさせてもらいました」と共演の感想を語った。また、朔之助の旅に同行する新蔵役の勝地涼は「藤沢作品に参加でき本当に幸せ。本作を通じて古き良き日本人の凛とした強さや清らかな心を改めて感じました」と話すと、同じく藤沢作品初参加となる朔之助の母親役・松原は「自由に生きることのできない時代にたくましく生きる母、妻を演じました。強く生きていく女性の姿をかんじてもらえれば」と語った。一方、朔之助の父親役・藤竜也は「家族にも立派なお父さんと言われたことがないが、自分の発言に覚悟のある実に立派な父親を演じられ、役者冥利に尽きました」とコメントし会場の笑いを誘っていた。

会見同日の夜には東日本大震災チャリティ完成披露上映会が行われ、鑑賞チケットの収益金は義援金として東日本大震災の被災地へ寄付される。

公開情報 東映配給『小川の辺』は2011年7月2日全国公開、6月18日山形県先行公開
公式サイト:http://www.ogawa-no-hotori.com/

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