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無愛想な長澤まさみと不器用な岡田准一?「コクリコ坂から」完成披露会見(2011.07.04)

スタジオジブリ最新作「コクリコ坂から」の完成披露会見が7月4日(月)、物語の舞台にもなっている横浜で行われ、宮崎吾朗監督、鈴木敏夫プロデューサー、主人公の16才の少女・海の声を担当した長澤まさみ、そして「ゲド戦記」に続き再び宮崎吾朗監督とタッグを組む岡田准一が登壇した。企画・脚本は宮崎吾朗監督の父でもある宮崎駿氏が務めており、親子2世代にわたる青春の物語を、正に宮崎親子が2世代で紡ぎ出した作品と言える。また、「ゲド戦記」に続き手嶌葵が歌う「さよならの夏~コクリコ坂から~」が主題歌として作品を彩っている。

東京オリンピック開催を控えた1963年、下宿屋「コクリコ荘」を切り盛りする16才の少女・海。歴史と思いの詰まった文化部部室の建物「カルチェラタン」を守ろうと訴える17才の少年・俊。二人は出会い、徐々に惹かれ合っていくが、ある試練に襲われる。

初のジブリ作品参加となった長澤まさみは「小さい頃からジブリの作品が大好きで、まさか自分が主人公の声を出来るとは夢にも思いませんでした」と語り、「あまりにも張り切り過ぎて、声を張っていたら、監督から『そんなんじゃない!』と言われて、声質を決めるのに半日ぐらいかかりました」と苦労した様子。「普通にしゃべってみてと言われ、『その無愛想な感じがピッタリだ』と・・・。『どんどん無愛想でやってくれ』ということで、2日間ずっと無愛想なままでした」とキャラクターを確立できた模様。

一方、岡田准一は「俊君は不器用な感じでやってと言われ、『そこ、高倉健さんみたいに!』と言われて混乱しました」と2度目のジブリ作品参加ながら、こちらも試行錯誤があった様子。鈴木プロデューサーは「1シークエンス演じてもらって、まさみちゃんは明らかにミスキャストだと思ったんだけど」とバッサリ。「普通にしゃべると暗くなりますよって言うから、それでやってもらったら吾朗君も『これだ!』って感じで良かった」と明かした。

また、脚本を担当した宮崎駿氏の初号試写の時の様子について、鈴木プロデューサーは「(吾朗君とは)血が繋がっているから、素直に『良い』とは言わないだろうなとは思っていたんですが、第一声が『俺の作った俊は、あんなに不器用じゃない。あれじゃまるで吾朗だ!』と言ったのが面白かった」と宮崎親子ならではのエピソードを明かした。

宮崎吾朗監督も「初号試写の時に、あるテレビレポーターが父に張り付いていて、その人が聞きだした僕へのメッセージが『もっと俺を脅かしてみろ』というものだったので、『死ぬなよ』と思わず言ってしまった。凄い人なので、なかなか追いつかない。(父が描いた)ポスターの海ちゃんは、理想の女の子だったんですが、僕がやると理想じゃなくて“居そう”な女の子になる。僕に向いているのはそういう世界なんだろうと感じ、普通の人が主人公の映画がまた作れればと思いました」と次回作への意欲ものぞかせた。

そして岡田准一は「吾朗さんの背筋のように真っ直ぐな作品で、優しい風が流れている。上手く言葉が見つからないのですが、キュンキュンとするような、恋がはじまる2人を見て『いいな』と思える作品になっています。働いているお父さん世代にも見て欲しい」とアピール。長澤まさみも「この時代に生きていた人たちの、誠実で素直で一生懸命な姿に心動かされると思います。一人一人が生き生きとしていて、私もこの時代に生まれたかったと思える作品でした」と語った。

公開情報 東宝配給「コクリコ坂から」は2011年7月16日(土)から全国東宝系で公開
公式サイト:http://kokurikozaka.jp/

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