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「シネマコンプレックスとホテルを核とした複合ビルが誕生」新宿東宝ビル開発計画発表(2011.07.11)

東宝(株)は、2008年に閉館した新宿コマ劇場と新宿東宝会館の跡地の再開発計画を7月11日(月)に発表した。TOHOシネマズ(株)と藤田観光(株)により、シネマコンプレックスとホテルを核とした複合ビル(地下1階、地上31階)が誕生、2015年春の竣工とオープンが予定されている。これまで映画館の出店については否定的な見解を示してきた東宝だが、中川敬専務取締役は「新宿の映画興行が回復してきていることと、歌舞伎町の活性化が見えてきたことが大きな要因」と明かした。

1956年12月に開場した新宿コマ劇場と、1969年にオープンした新宿東宝会館は、共に新宿歌舞伎町のシンボル的存在だったが、建物・設備の老朽化が進んだことで、防災面・安全面を鑑みた再開発が決定、現在は解体工事が行われている。東宝は、新宿区のまちづくりのビジョンである「エンターテイメントによる歌舞伎町の活性化」に賛同し、同子会社であるTOHOシネマズ(株)が運営する最新鋭の設備を備えた12スクリーン、約2500席の都内最大級となるシネコン「TOHOシネマズ新宿」を出店する。

これについて中川専務は「新宿の映画館は、新宿バルト9、新宿ピカデリーをはじめ34スクリーンで形成されていますが、この二つのシネコンが牽引となって、新宿に映画ファンが戻りつつあります。週末には座席数が足らないほど活況を呈しているので、我々のシネコンも共存できると思い、今回の出店を決意いたしました」と語った。初年度の目標としては動員100万人としており、歌舞伎町という町に合わせ、深夜帯までの営業も視野に入れているという。

また、全国にホテルを展開している藤田観光(株)が「新宿東宝ビル ワシントンホテル(仮称)」を9階から31階の部分に出店する。近隣の建物の中ではひときわ高く、完成すれば新宿駅東口の新たなランドマークとなり、客室数はシングル855室、ツイン175室を予定。同社は既に西口に「新宿ワシントンホテル」(客室数全1633室)を経営しており、本計画と合わせると“東西”の客室数の合計が2600室以上と、新宿地区で業界最大の客室数を保有することとなる。

藤田観光の八丁地園子常務取締役・企画本部長は「ワシントンホテルというとビジネスホテルと思われるかもしれませんが、TOHOシネマズのコンテンツに大きな可能性を感じ、両社の強みを活かして、ここでしかできないホテル作りを目指します」と語った。

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