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主演・吉永小百合が、「告白」の著書・湊かなえ原案のヒューマンサスペンス巨編に挑む! 東映60周年記念映画「北のカナリアたち」始動(2011.09.02)

東映は、創立60周年記念大型プロジェクトとして、「告白」の著書・湊かなえ原案のヒューマン・サスペンスを、吉永小百合主演で映画化する「北のカナリアたち」の企画発表会見を9月1日(木)に行った。
 
昨年その衝撃的な内容で原作・映画ともに大ヒットを記録した『告白』の湊かなえの著書「往復書簡」【第二話「二十年後の宿題」】を原案に、人間の真相心理を描く。日本最北の島の小さな小学校で、歌により絆を深めあっていた“はる先生”と呼ばれる教師・川島はると生徒たち。しかし悲劇の事故が起こり、夫を亡くしたはるはその地を追われる身となる。20年後、あることをきっかけに、「最後の生徒」たちに会う旅に出たはるに対し、かつての生徒たちはあの「事故」を語り始める。純粋さゆえの嫉妬、告げ口、裏切り、そして愛。当時素直に口に出来なかったそれぞれの思いが明らかになるにつれ、先生と生徒たちの現在と過去が複雑に交差し、明かされなかった事故の謎が、一つの真実へと繋がっていく。監督は「亡国のイージス」「大鹿村騒動記」の阪本順治監督。撮影は「八甲田山」「鉄道員」など数多くの作品を手掛け、初監督作「劔岳 点の記」が高い評価を得た木村大作。脚本は「霧の子午線」などの那須真知子。吉永と監督は初顔合わせとなり、木村は1998年の「時雨の記」以来13ぶり、那須は「北の零年」以来となる。

阪本監督は「東映60周年記念映画という企画を担い、吉永さんを演出できる機会がやって来るとは夢にも思っていなかった。吉永さんがずっと演じてこられた魅力を大事にしつつ、皆さんが今まで見たことない吉永さんの表情をお見せしたい。しかも撮影は木村大作さん。しっかり存在感をアピールして監督をやっていきたい」と意気込んだ。東映の岡田裕介社長は、湊かなえの著書を原案としたいきさつについて、「この作品は、相当前から企画していたが、シノプシスの段階で、湊かなえさんの本に似ているという指摘をうけた。本を読んだところ、20年物のサスペンスになっていて、サスペンスの箇所は違っていたが、20年を経るという設定は似ていたので、脚本の那須さんと話し、逆に似せることにより湊さんには原案という形でお願いすることになった」と説明。阪本監督は「バラバラに暮らす生徒たちの記憶を先生が巡っていき、その中で、ある1日の事故が明らかになっていくというサスペンスがある。また、20年前に先生が合唱を教えることで、歌に救われていった生徒たちという関係性があり、絆の強さという温かみも描かれる。その温かみに寄り添うようにサスペンスがある、まさにヒューマン・サスペンス・ドラマ。歌を通じて先生と教え子たちの血の通った交流を中心に、過去の清算や回復、許しなどの要素を丁寧に演出していきたいと思う」と語った。 

この映画の主な舞台となるのは、日本最北の地、利尻島、礼文島。岡田社長は「利尻島、礼文島に初めて渡り、その荒涼たる風景を見てロケ地に決定した。不便な場所なので撮影は大変だと思うし、冬はどういった情景になるかを知らないのでコワいところはある」と話し、7月に岡田社長と島に訪れた監督も「360度切り立った岸壁という厳しい環境の中だからこそ、子供たちの歌声が際立つ、映画のテーマにふさわしい場所だと感じた。寒さや熱さは辛いが、いいものが取れる期待があり、風景もひとつの言語なので、良い風景の前での芝居をねばって撮っていきたい。厳しい環境の中でねばる、そこは(木村)大作さんと一緒。いいコラボでやっていきたい」と話した。  

また主演の吉永小百合から「雄大な風景の中での映画づくりに参加する嬉しさに胸がときめいています。湊さんの素晴らしい作品をベースにしたカナリア達と教師のサスペンス・ストーリー。観客の皆様の胸に響く映画になりますよう、阪本監督のもと、全力で取り組みます」とコメントが寄せられ、原案の湊かなえも「原案というかたちで加わらせていただけることになり、こんな幸せなことがあってもいいのかと喜びに震えています。小学校の先生と教え子たちの20年という時を経た絆の物語です。吉永さんが演じられる先生は、映画を見る人すべてに大切なことを教えてくれるのではないでしょうか」と綴っている。 

さらに今回、物語の要となる“天使の歌声”を持つという子供たちの役をオーディションで募集。オーディションについて坂本監督は「子供たちの歌声が1つのテーマになっているので、歌が上手い子、それも訓練された上手さではなく、気持ちのこもった歌が歌える子。そしてロケ地が島なので、野を駆け回るようなイメージの子供を見つけていきたい」と語った。応募締め切りは2011年9月15日(木)、応募詳細は「北のカナリアたち」オーディションサイト(http://www.canaria-audition.jp/)に掲載。 

製作スケジュールは、今年11月後半にクランクインし、利尻島、礼文島、北海道で冬パートを撮影、その後東京でのセット撮影を経て、来夏に再び北海道で夏パートの撮影後クラックアップ。10月上旬に完成予定で、2012年秋以降全国300スクリーン規模で公開される。

公開情報 2012年秋以降全国公開
公式サイト:http://www.kitanocanaria.jp/

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