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主役はミッキー・カーチスではなく73歳の新人・五十嵐信次郎!「ロボジー」完成報告会見(2011.09.20)

「ウォーターボーイズ」では男のシンクロ、「スウィングガールズ」ではビッグバンドジャズを社会的なブームにまで押し広げ、「ハッピーフライト」では航空業界の裏側を面白おかしく描いた矢口史靖監督の最新作「ロボジー」の完成報告会見が9月19日(月・祝)に行われた。今回のテーマはずばり「ジジイとロボット!」ということから“敬老の日”に行われた会見には、矢口監督はじめ、100人を超えるオーディションから主役を射止めた73歳の五十嵐信次郎、ロボットオタクの女子大生を演じた吉高由里子らが登壇した。

本作は、家電メーカーの窓際社員3人組(濱田岳、川合正悟、川島潤哉)が社長命令で二足歩行ロボットの“ニュー潮風”を開発させられていたが、発表の場となるロボット博直前に大破したことから、その場しのぎで73歳の老人(五十嵐信次郎)を中に入れて出場。ロボットオタクの女子大生(吉高由里子)も巻き込んで、事態は思わぬ方向へ転がり出すという奇想天外な物語。

矢口監督は今回のテーマに至った理由として「実のところロボットが大好きで、シンクロよりジャズより、飛行機よりも好きかもしれない。1996年に“HONDA P2”がお披露目された時に物凄い衝撃を受けて、まるで人が入っているみたいだ!と思いました。ハリウッドはロボット映画が十八番で、人の皮を剥いたらロボットだったということが多いですが、その逆を行って、ロボットを一皮剥いたら人が入っていたという風にしようと思い付き、おじいちゃんを中に入れたい欲望が湧いて来て、73歳にもなるおじいさんも見つけることができたので、この企画が公開に結びつくといいなと思います」と明かした。

主役に今回大抜擢された五十嵐信次郎は「どうぞよろしくお願いします」と挨拶。司会者から「ミッキー・カーチスさんじゃないですか?五十嵐さんは芸名ですか?」と聞かれると、「子供の頃から名前がカタカナで、漢字の強そうな名前に憧れていました。高校の時に五十嵐信次郎として名刺も作ったことがあって。ちょっと気分を入れ替えて、新人として出演しました。五十嵐です!」と改めて挨拶。

ミッキー・カーチスではなく、あくまでも五十嵐信次郎のようだが「これまで130本くらい出演してきて、だいたいチョット出て、おいしいとこを持っていくという感じだったのに、主役は常に撮られているから大変」と漏らした。矢口監督はそんな五十嵐の現場でのエピソードとして「『寒くてどうするんだ!』といつも文句を言っていました」と暴露。これについては「九州での撮影でやったー!と思ったら、北九州はマイナス5℃くらいで寒いのなんのって」と全身タイツ一枚でロボットに入る1月の撮影は体に堪えた様子。

また、俳優デビュー第1作目となったWエンジンのチャンカワイは本名の川合正悟として出演しており、「僕は五十嵐さんとは逆の感じですが、最初はドッキリじゃないかと思って、カメラやマイクが隠れてないか部屋の隅々まで探したんですが、監督に『ドッキリですか?』と聞いたら『ドッキリです』と答えられ、ということは違うなと思いました」と話したものの、いまだに信じられない面持ちだった。

そしてヒロインを演じた吉高由里子は「矢口監督がロボットっぽい。感情が剥き出しにならないから」と話すと、矢口監督は「ありがとうございます」と返し、吉高の役について「ロボットが好き過ぎて結婚してもいいという変態役。ちょうどいい変な人が現れて良かった」と語り、「吉高さんは多分、2日酔いでオーディションに来て、声もガラガラだったんですが、芝居を始めたらピカピカしはじめて、いけるな!と思いました」と絶妙な掛け合いを見せた。

また、二足歩行ロボット“ニュー潮風”のフォルムについて矢口監督は「スクラップを集めて作ったロボットなので、背中は湯沸かし器、頭は電気釜など、日常の中に転がっていそうな物を繋ぎ合わせて作りました」と話し、その開発者の一人を演じた濱田岳も「(初めて見た時)細かい所までボロボロで、僕ら3人のダメさを悟りました。思っていたよりポンコツでした」とロボットとの対面で改めて役柄を把握したようだった。

また、“敬老の日”にちなんだエピソードを聞かれると、川島潤哉は「うちには90歳を越えたおばあちゃんがいるんですが、出不精になっていて。でもこの映画の話をしたら、重い腰を上げて観に行こうかと言ってくれているので、そういう機会をお年寄りに与えられたらいい」とちょっとイイ話を披露した。

公開情報 東宝配給「ロボジー」は2012年1月14日(土)から全国公開
公式サイト:http://robo-g.jp/

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