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第24回東京国際映画祭コンペティション国際審査委員会見(2011.10.24)

10月22日にグリーンカーペットイベントやオープニングセレモニーの開催等で華やかに開幕した「第24回東京国際映画祭」のコンペティション部門国際審査委員記者会見が10月23日(日)に行われ、審査委員長のエドワード・R・プレスマンをはじめ、審査委員のキース・カサンダー、ファン・ビンビン、小林政広、レイコ・クルックの5名が出席した。

これまでに80本以上もの世界的映画を製作してきたエドワード・R・プレスマン審査委員長は「審査委員として招かれ光栄。スタートしたばかりで、まだ2作品しか観ていませんが、既にこの映画祭の質の高さを理解できたように思います。この1週間、上質な作品を次々と観られることを期待しています」と挨拶。そして「これまでいろいろなジャンルの映画を製作してきましたが、どんなジャンルであっても、そのジャンルをどれだけ拡げて表現していけるのかという点に着目したい」と語った。

インディペンデント映画を中心に世界各国でプロデューサーとして活躍するキース・カサンダー審査委員は「欧州でも3月11日の震災について大きく報じられていましたが、日本を訪れ、改めてこの映画祭を実現されたことの意義を感じています」と語り、審査基準として注目すべき点については「どんなジャンルの映画であっても、そのジャンルに相応しい作品に仕上がっているかが重要。簡単な例として、歴史物の映画を観た時に、その時代に即した髪型をしているかどうか、そういうテクニカルな点に目がいってしまう」と明かした。

昨年、「ブッダ・マウンテン」で本映画祭の最優秀女優賞を受賞したファン・ビンビン審査委員は「素晴らしい映画人の方々と映画を観ることができ光栄。本日観た2作品からは、正に映画祭のテーマである『映画の力』を感じることができました。これから観る作品についても良い出会いとなることを期待しています」とし、今年は女優ではなく審査委員という立場での参加ということで「コンペティションには中国の作品も2本あり、中国の作品に賞を取って欲しいという気持ちもありますが、必ず公平な目で真剣に観て、自分の心に従って選びたいと思います」とコメント。

特殊メーキャップ・アーティストとしてパリを中心に活躍しているレイコ・クルック審査委員は「私はアトリエで、バックステージで、カメラの後ろで、特殊メーキャップというメタモルフォーゼに携わってきたわけですが、何故か東京国際映画祭という光栄な場所で審査委員をするというメタモルフォーゼ(変身)を遂げました。アカデミックな映画評価はできませんが、自分が物を作る時に頼りにしてきた感性を大切に、現場で凝視してきた目をスクリーンに向けたいと思います」と抱負を語った。

「愛の予感」「春との旅」などで国内外から高い評価を得ている映画監督の小林政広審査委員は「ある人から映画は理屈で観るのではなく、五感を全開にして観るものだと教わりました。また、黒澤明監督は、一度観たら死ぬまで心に残るような映画を作るよう心がけるべきであるとおっしゃっていましたが、そのようなつもりで心に残る、一度観たら忘れられない映画が観たいですし、作っていきたいと思います」と語った。

第24回東京国際映画祭は10月30日(日)まで、六本木ヒルズをメイン会場に開催。最終日には、コンペティション15作品の中から「東京サクラグランプリ」をはじめ、各賞が発表される。

公開情報 公式サイト:http://2011.tiff-jp.net/

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