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ブラッド・ピットが飛行機に一人で乗る時のお守りは?「マネーボール」来日記者会見(2011.11.10)

「ソーシャル・ネットワーク」の製作陣が、米メジャーリーグを舞台に感動の実話を映画化した「マネーボール」主演のブラッド・ピットが、パートナーのアンジェリーナ・ジョリーと6人の子供たちと共に来日。11月9日(水)には、ジャパン・プレミアに参加し、アンジェリーナ・ジョリーとレッドカーペットを歩き、600人のファンからの大歓声の中、写真やサインなど気さくに応じ、10日(木)には記者会見を実施。「本当のことを言うと、あまり野球のことは知らないで作品に入ったんだ」と自らの告白から会見がスタートした。

本作は、貧乏球団のアスレチックスを常勝軍団に作り変えたゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンが、常識破りの「マネーボール理論」で奇跡を起こすまでを描き出している。ブラッドは「野球界を背景にしている映画だが、正義の物語と言えると思う。負け犬のレッテルを貼られた人たちが、いわゆる“成功”の価値観が正しいものなのか探っていく物語」と作品について語り、「野球は人々を魅了し、人生そのもののドラマがそこにあるからこそ100年以上も続いてきたのだと思う」と自らの考えを明かした。

劇中でビリー・ビーンは「自分が試合を観戦しない方が勝てる」というジンクスを持っているが、ブラッド自身にもそういったジンクスがあるか訪ねられると「ビリーはジンクスというより、試合を見てしまうと感情移入してしまって、その後、ちゃんとした判断ができなくなってしまうから、見なかったのだと思うけど、確かにこの世界にはジンクスがつきものだよね。僕の場合は、一人で飛行機に乗る時は、必ず家族の物を何か持ってから乗るようにしているよ」と家族の存在の大きさを明かし、「家族を持って、大きな影響を受けているのは確か。日々、戦いの場で挑んでいるので、家族の元に戻ると一息つけるし、非常に良いバランスが保てるんだ」と充実感をにじませた。

また、今回の役柄を通して感じたことについて「スポーツは公平であるはずなのに、選手の給料があまりに違ったり、財源力のあるチームが勝つという構図ができてしまった。150年前のルールやスカウトの仕方が今も通用するのか?成功と敗北はどうやって決まるのか?レッテルを貼られるということはよくあることだが、負け犬のレッテルを貼られた人が、実は価値があるということもあるんじゃないか」と語り、「一瞬の成功で全てが決まるわけではないし、成功が次の敗北に繋がったりもする。また反対に、敗北は成功に繋がる。そういったことを見出したビリーにとっての勝利は、新聞の見出しを飾るようなことではなく、とってもパーソナルなこと。そういう部分を尊敬している」とモデルとなったビリー・ビーンに敬意を表した。

役柄のゼネラル・マネージャーとして伝えたいことは何かと問われると「この映画でテーマとしているのは、常識とされていることや、社会的システムに対して『これでいいのか?』と疑問を持つこと。アメリカも社会システムが機能しなくなっていて、フラストレーションが溜まることが多いけれど、どうしてそうなったのか、その根本を見出して、直す方法を考えていくことが大切だと思う」と明かし、真面目な話をし過ぎたせいか「深刻な部分ばかり語ってしまったけど、そんなにシリアスな映画じゃないし、笑えるところもあるから、この会場の数人の人も映画を観たら必ず笑ってくれると思うよ」とお茶目に語り、「野球ファンはこんなに美しい野球の映像を観たことが無いと思う。これはベネット・ミラー監督のお陰だよ」とアピール。

そして最後に「3月11日の大震災後、日本の人たちがみんな一生懸命に復興に向かって粘り強く努力を続けている姿に、僕らも勇気づけられています」とメッセージを残し、会場からは大きく温かい拍手が贈られた。

会見後には、元プロ野球選手で現在は東北楽天イーグルスのチーフスカウトをしている吹石徳一氏を父親を持つ女優の吹石一恵が花束を持って駆けつけ、「映画の中で娘と一緒にいる時のビリー・ビーンを観て、自分の父親もこういう風に私に接してくれていたのかなと思いました」と語ると、ブラッドは「お父さんも映画は観てくれたのかな?まだ?観たら感想くれるかな」と笑顔で語った。

公開情報 ソニー・ピクチャーズ配給「マネーボール」は2011年11月11日(金)丸の内ピカデリー他全国公開
公式サイト:http://www.moneyball.jp/

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