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全国350スクリーンで公開決定!海外でも34の国と地域で公開「おおかみこどもの雨と雪」完成報告会見(2012.06.18)

「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督最新作「おおかみこどもの雨と雪」の完成報告会見が6月18日(月)に行われ、細田監督と、奥田誠治エグゼクティブプロデューサーが登壇。昨年12月の製作発表では、声優キャストが発表されていなかったが、豪華キャスト陣が決定。結婚、出産、子育てを通じて女性として成長する主人公の花に宮崎あおい、数奇な運命を受け入れ、花と子供たちを優しく見守る“おおかみおとこ”に大沢たかお、この他、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太らが参加している。

奥田エグゼクティブプロデューサーは、「『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、そして本作と、ホップ、ステップ、ジャンプの気持ちで挑んできました。今回は350スクリーンで公開を予定し、ただ規模を広げたというわけではなく、皆さんから上映したいと言っていただきました。フランスでも8月29日の公開が決定し、6月25日にはワールドプレミアを実施します。フランスでは『サマーウォーズ』が熱い人気を呼び、その延長で『おおかみこども』のイベントも監督を呼んで大きく展開したいと言われました。“おおかみこども”が題材の作品ですが、誰もが感情移入でき、心から感動できる作品になっています」と挨拶した。

続いて細田監督は「先月末に作業を終えて、このあと完成披露試写ということで膝が震えています」と笑い、「初めて一般の方々の目に触れるということで、どういう風に受け止めていただけるか緊張しています。スタッフ、キャストも最高の人たちに恵まれまして、皆さんの才能と努力により完成することができました。楽しんで観ていただければと思っています」と緊張の面持ち。
今回は細田監督による原作文庫本も6月22日に発売されるということで「小説というにはおこがましいのですが、絵コンテを基に文字でも書かせていただきました。映画と本は語り口が違っていて、映画は娘の雪の視点で描いていますが、文庫本はそもそもプロットが出来た時に3人称の文体で書いたらどうなるだろうということで書き始めました。映画を観て、あのシーンが印象的だった、このセリフが心に残った、ということがあれば、安価な文庫本でまた思い起こしてもらえたらいいなという気持ちです」と2倍の楽しみ方ができることを明かした。

また、本作は34の国と地域での公開が決定しており、当初から世界の観客を意識していたのか質問されると監督は「完成直前になってそういうことになって、驚いています」とし、奥田エグゼクティブプロデューサーも「映画を作ることにあたっては、海外を意識ということはありませんでした」と話したものの、過去の2作品の公開時に各国の映画祭に招待されたことは、少なからず監督に影響を与えていたようで、「映画祭で各国の映画を観ていると、けっこう地元のネタや問題をヒントにして作っていて、(映画祭に)みんなで持ち寄って、問題を世界に問うているような気がしました。この映画を作りながらも、日本人はどういうことを考えているのか?と以前よりも強く意識するようになりました。物質ではない豊かさとか。海外配給を意識して描くのではなく、日本人として、どう日本を描けるかということだと思っています」と語った。

そして、伝えたかったテーマについて聞かれると監督は「主人公の若い女性が“おおかみおとこ”と恋に落ちて、結婚して、出産し、苦労しながらも、どう生きていくか?が一番のポイントでした。今は社会的にも待機児童の問題や、育児休暇制度はあっても活用できない共働きの家庭が多く、しんどい思いをしている人が多いと聞きます。僕には子供はいないのですが、子育てをしている若い夫婦たちに憧れていて、その憧れを描けたらと思いました。子供を育てる姿は逞しく、清々しく思えて、ある一人の女性のそういった姿を描ければと思ったんです」と子育てをする夫婦へエールを送った。

そして、アニメーションでの表現について、今回チャレンジしたことを聞かれると「風の表現が重要で、草原をわたる風や、嵐のシーンでは強い風の中で景色がどう変化するのか、これをアニメで表現するのは難しいものでした。美術とCGの力が合わさって、絵画が風で動いているような風景が実現でき、主人公の気持ちと一体となったシーンが出来たので、注目していただければ」と自信をのぞかせた。

なお、6月27日(水)から7月21日(土)まで、パリのギャラリー・アーリュディックで「『おおおかみこどもの雨と雪』細田守アートワーク展」が開催されることも決定し、海外での盛り上がりにも注目が集まる。

(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

公開情報 東宝配給「おおかみこどもの雨と雪」は2012年7月21日(土)から全国東宝系で公開
公式サイト:http://www.ookamikodomo.jp/

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