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20回目のアニバーサリー「フランス映画祭」開催!女性監督の活躍に注目!(2012.06.21)

6月21日(木)から24日(日)まで有楽町朝日ホールとTOHOシネマズ日劇で開催される「20th アニバーサリー フランス映画祭」の記者会見とオープニングセレモニーが、初日である6月21日(木)にメイン会場である有楽町朝日ホールで行われた。今回は映画祭の名称にもあるとおり、20回目の記念すべき年。オープニング作品には、昨年フランスで第1位の興行成績を記録した感動作『最強のふたり』が上映され、長編11本、短編1プログラム(6本)の話題作が連日上映される。

オープニングセレモニー前に開催された会見では、映画祭を主催するユニフランス・フィルムズのレジーヌ・アチョンド代表が「毎年欠かすことが出来ない出会いの場になっており、日本でフランス映画を紹介できるのは感動的なことです。というのも、フランス人と同じように日本には映画好きの方々が多く、フランス映画の多彩さをお見せできるプログラムとなっているからです」と挨拶し、「今年の会見にはヴァレリー・ドンゼッリ監督とレア・フェネール監督をお迎えでき、新しい世代が生まれていることも知っていただけると思います。女性監督を紹介することで、フランス映画界の女性の側面もお見せしようと思います」と語った。

6月23日(土)に上映される『わたしたちの宣戦布告』で主演も務めたヴァレリー・ドンゼッリ監督は「前回、日本に来た時は妊娠していたのですが、今回は日本に映画を産み落としにきました」と言って会場の笑いを誘ったのに対し、22日(日)に上映される『愛について、ある土曜日の面会室』のレア・フェネール監督は「私の映画がどのように(日本の皆さんに)観ていただけるのか、とても気になっています」と少々緊張の面持ち。

今回のフランス映画祭では女性監督の作品が多くセレクションされていることに因み、フランス映画界での女性監督の活躍や女性ならではの視点について質問されると、ドンゼッリ監督は「私自身、女優としてキャリアをはじめ、演技がしたくて映画界に入ったので少しタイプが違うかと思うのですが」と前置きし、「映画を描くにあたって、女性同士の友情関係など女性の内密なところまで描けるということはあるかも知れませんが、私が女であるから女性らしい眼差しで描いているということは無いと思っています」とし、フェネール監督は「私の世代は上の世代と違って男尊女卑のようなことはなく、女性監督としても苦労はしていません。でも初監督作だったので、年の離れた方々から『こうした方がいいよ』と言われることはありましたが、自分が実力を示せば、相手の方々にも聞き入れていただけると思っています」と持論を披露。

2人とも子供を持つ母親ということで、妊娠、出産、子育てという女性ならではの経験が映画作りに影響したかを聞かれると、ドンゼッリ監督は「私にはもうすぐ11歳の息子と、5歳の娘がいまして、どう仕事をしていくか、いつも考えています。やりたいことをやっている罪の意識や、もっと彼らの世話をしなければという気持ちに捉われてしまうので、仕事も子育てもごちゃまぜにしてしまおう!と言うのが私のやり方です。初めて撮った映画も娘を妊娠している時だったので、自分が妊娠しているという事実を撮ろうと思い、長男が学校に行っている時間に合わせて撮影しました。その後の映画作りは、家族を巻き込んで行うようになりました。映画のことばかり考えていると、そのことに捉われすぎて不安になるので、家族がいてくれることで映画にのめり込む気持ちから離れることができ、子供がいることが仕事を続ける原動力になっています」と家族のサポートが大きいことを明かした。

一方のフェネール監督は「私は彼女とは逆で、息子が生まれてからは映画を作っていません。今、1歳半なのですが、息子の世話に集中しています。そんな中でも、次回作のシナリオを書き始めており、出産する前はきついことや、悲しいことに妥協の無い魅力を感じていたのですが、今は生活がひっちゃかめっちゃかなので、その中で感じる深い喜びや無秩序、優しい狂気などを描きたいと思っています」と次回作についても語ってくれた。

開催情報 2012年6月21日(木)から6月24日(日)まで、有楽町朝日ホール(メイン会場)、TOHOシネマズ日劇(レイトショー)で開催。
公式サイト:http://unifrance.jp/festival/2012/

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