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第25回東京国際映画祭コンペティション国際審査委員会見(2012.10.22)

10月20日にグリーンカーペットイベント等で華やかに開幕した「第25回東京国際映画祭」のコンペティション部門国際審査委員記者会見が10月22日(月)に行われ、審査委員長のロジャー・コーマン氏(映画監督/プロデューサー)をはじめ、審査委員のリュック・ローグ氏(プロデューサー)、滝田洋二郎氏(映画監督)、エマニエーレ・クリアレーゼ氏(映画監督/脚本家)、部谷京子氏(美術監督)の5名が出席した。

ジャック・ニコルソン、フランシス・フォード・コッポラ、ロバート・デ・ニーロ、マーティン・スコセッシ、ジェームズ・キャメロンら数多くの映画人を育て、今年でなんと86歳を迎えたロジャー・コーマン審査委員長は「コンペティション作品を観始める前に、審査委員みんなで決めたのは、作品のクオリティを観ること。政治的な背景や、どこの国の作品であるかということは考えず、作品そのものが我々の心を打つかどうかを観ようと思っている」と語った。

「おくりびと」でモントリオール世界映画祭グランプリを皮切りに国内外で103もの賞を受賞し、米アカデミー賞外国映画賞受賞という快挙も成し遂げた滝田洋二郎氏は「自分も監督をしているので、人の映画を評価するのは難しいことだと感じているが、昔のように1日に3本、4本も映画を浴びるというのもいいかなと思い、審査委員を引き受けた。観る歓び、作る喜びを再発見したい。審査の雰囲気は2日目にして最高で、ロジャー・コーマンさんというビッグファザーを中心に、我々は息子と娘たちのように議論している」と映画祭を楽しんでいる様子。

「新世界」で第63回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を獲得したエマニエーレ・クリアレーゼ氏は「初めての東京国際映画祭で、初めての来日となったが、とても素晴らしい映画祭だと感じている。毎日、審査委員の間で議論し、考えを分かち合い、笑い合っている。今のところ争いは始まっていないよ」と冗談めかし、「作品を作った人が、その世界にどう引き込んでくれるかが大切で、その後にテクニカルな撮影技術や演技を見ると思う」と審査基準を語った。

周防正行監督の「シコふんじゃった。」で美術監督デビューし、これまでに日本アカデミー賞優秀美術賞を10回も受賞している部谷京子氏は「審査委員長や委員の皆さんと一緒にいられるだけでも素晴らしい体験になると思い、ずっと心が踊っています。映画祭のテーマでもある『映画の力』を1本観るごとに感じておりますし、とても雰囲気のいい審査委員チームで、映画祭が終わらなければいいと感じています」と興奮気味に語った。

また、映画製作・海外セールスを手掛けるインディペンデント社の最高責任者であり、近年では「少年は残酷な弓を射る」の製作で批評家に高く評価されているリュック・ローグ氏は「映画を観る前から何か期待することは無いが、好奇心はあるので、各国から集まった素晴らしい作品を観ながら、その国の文化について、人々の考え方について学んでいきたい。いろんな人たちとコミュニケートできることも、映画祭のいい所だと思う」と語った。

第25回東京国際映画祭は10月28日(日)まで、六本木ヒルズをメイン会場に開催され、最終日にはコンペティション15作品の中から「東京サクラグランプリ」をはじめ、各賞が発表される。

公開情報 公式サイト:http://2012.tiff-jp.net/ja/

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