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赤堀監督、蜷川監督、亀山プロデューサーが受賞!「新藤兼人賞・SARVH賞」授賞式(2012.12.07)

日本映画製作者協会が授与する2012年度「新藤兼人賞」及び私的録画補償金管理協会が授与する「SARVH賞」の授賞式が12月7日(金)に行われ、「その夜の侍」の赤堀雅秋監督が「新藤兼人賞」金賞、「ヘルタースケルター」の蜷川実花監督が「新藤兼人賞」銀賞を受賞。また、「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」や「テルマエ・ロマエ」、「BRAVE HEARTS 海猿」など今年の邦画ヒット作を手掛けたプロデューサーであり、フジテレビの映画事業局長も務める亀山千広氏が「SARVH賞」を受賞した。

今年で17回目を迎える「新藤兼人賞」は、独立プロダクション56社によって組織される日本映画製作者協会に所属するプロデューサーが「この監督と組んで仕事をしてみたい」、「今後この監督に映画を作らせてみたい」という観点から、その年最も優れた新人監督(長編処女作より3作品まで)に授与する賞。本年度は2011年12月から2012年11月までに公開された新人監督作品139本から2作品が選ばれた。

授賞式開催にあたり、日本映画製作者協会代表理事の新藤次郎氏は「『新藤兼人賞』は我々の仲間である原正人さんが新人監督の賞を創設しようと、インディペンデントの旗頭である新藤の名を冠して始められました。新藤も自分の名を冠した賞が新人監督の賞であることを大変喜んでおりましたが、今年5月29日に100歳で天寿を全うし、コメントを発することができなくなったことは残念であります。新藤は常々、新しいことに挑戦し、自分のやりたい作品を作らなければインディーである意味が無いと言っておりました。今日、受賞のお二方もこの賞を励みに、今後ますます繁栄していただければと思います」と挨拶した。

1996年に劇団「THE SHAMPOO HAT」を旗揚げし、作・演出・俳優の三役を務め、今回、自身の戯曲「その夜の侍」を映画化した赤堀雅秋監督は「新藤兼人という畏れ多い冠が付いた賞をいただき、身に余り過ぎる光栄です。演劇の世界で活動してきたので、映画学校で技術を学んだこともなく、未知の経験である映画の製作に飛び込んだわけですが、未開の地の原住民の中に素っ裸で放り込まれたようで恐ろしかったです」とユーモアを交えて語り、「そんな私に優しく寄り添って下さった方々がいたことが、この賞に繋がったと思っています。新藤監督という巨匠から頭を撫でられたように嬉しく、これからの表現活動への勇気をいただきました」と喜びを表現した。

また、フォトグラファーとして国内外を問わず注目を集め、映画では「さくらん」に続き2作目となる「ヘルタースケルター」を手掛けた蜷川実花監督は「こんな大変な賞をいただけるとは思わず、本当に嬉しく思っています。『ヘルタースケルター』は今年の1月に撮影を開始しまして、去年の今頃はいろいろ詰めている段階でした。この映画をやると決めた時、『何で挑戦的で難しいことをやられるのか?』と聞かれることもありましたが、自分がやりたい、観たい、表現したいことのために、ここまで走ってきたと思っています。そのために沢山の方々が闘って下さり、自分1人の賞ではないと痛感しています。自分に素直に、恐れずに、無知なフリもしながら、3作目、4作目も作っていければと思います」と今後の映画製作への意欲を表明した。

そして、優れたプロデューサーに贈られる「SARVH賞」を受賞した亀山千広氏は、今年だけでも「ロボジー」、「ライアーゲーム-再生-」、「テルマエ・ロマエ」、「BRAVE HEARTS 海猿」、「踊る大捜査線 THE MOVIE 新たなる希望」、「終の信託」、「JAPAN IN A DAY[ジャパン イン ア デイ]」、「任侠ヘルパー」と、大ヒット作から社会派、コメディ、ドキュメンタリーまで多岐に亘る作品を製作。亀山氏は「私はTVドラマを作り続けてきましたが、視聴者の顔を見ることもなく、視聴率という形で評価されて終わっていっていました。しかし、10年ほど前から映画部門の担当となり、劇場へ行くと確実に自分の作品を見て下さるお客さんたちに会えるのは幸せなことです。観終って満足気なお客さんにも会えますし、つまらなかったと言われれば、努力の足りなさを感じることができます。これからも1人でも多くのお客さんに観てもらえる、納得してもらえる作品を作っていきたいと思います」と決意を新たにした。

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