ニュース

斎藤工主演で「麻雀放浪記」の新作製作(2018.10.12)

東映は、阿佐田哲也の250万部を超える小説「麻雀放浪記」を和田誠が初監督してから35年ぶりに白石和彌監督、斎藤工主演で「麻雀放浪記2020」として映画化し、2019年4月5日から全国公開する。

俳優のみならず映画監督にも挑戦している斎藤が、名作の一つとして讃える「麻雀放浪記」の映画化をこの10年間熱望し、最初に白羽の矢を立てたのが「弧狼の血」等の白石監督だった。物語の設定を大胆に変え、舞台は2020年の東京。人口は減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、失業者と老人が溢れる中、1945年の“戦後”からやってきた主人公・坊や哲の前に、ゲーム“麻雀”での死闘が立ちはだかる。斎藤は「個人的な意見ですが、名画をリメイクしてオリジナルを超えた作品は、はっきり言って殆どない。しかし佐藤佐吉さんの脚本は『本当に麻雀放浪記?』と思うほど鋭角的で奇天烈な世界観で唖然・呆然としながらも最後のページまでめくっていました。『麻雀放浪記2020』は、リメイクと言うより新装開店、リニューアルに近い、白石和彌版の麻雀放浪記の凄まじい世界に酔いしれていただきたく思います」と語り、白石監督は「斎藤さんは想像以上に昭和を感じさせてくれる大和男児でした。坊や哲と出会うことで周りの人々や社会は変わっていきますが、坊や哲は時代が変わっても、一切ぶれない芯の通った男として演じきってくれました。麻雀を全く知らない人が見ても楽しめるものになっていると思います」とコメントしている。

(10月10日付 日刊興行通信より)

バックナンバー

ページのトップへ