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北方謙三原作の映画化「影に抱かれて眠れ」加藤雅也主演で今秋公開(2019.02.26)

講談社創業100周年記念出版作品である北方謙三原作「抱影」が、和泉聖治監督、中野英雄プロデュース、加藤雅也主演で「影に抱かれて眠れ」(BS‐TBS配給)として今秋公開される。

横浜・野毛の街で2軒の酒場を営む抽象画家の硲冬樹は平凡な日常を送っていた。ある日、冬樹を兄のように慕う岩井信治が傷を負って転がり込む。信治は冬樹の店を辞めた後、NPOの慈善団体“碧の会”の一員となって、横浜の街の闇に飲み込まれた少女たちを救い出す活動をしていた。窮地に追い込まれていた信治に冬樹は手を貸してしまう。共演は中村ゆり、松本利夫、カトウシンスケ、熊切あさ美、若旦那、余貴美子、火野正平、AK‐69。原作の北方氏は「加藤雅也の自然体とも呼ぶべきたたずまいは、演技の本質とは何かを私に考えさせた。てらいのない存在感が漂い出して、間違いなく新境地に立ったことを感じさせた。影に抱かれた男の、激しさと哀しみ。人は何故生きるのかという命題にさえ、ある答えを出したと思う」とし、主演の加藤も「北方さんからは“諦念”という言葉をいただき、その言葉をもとに主人公(硲冬樹)を作っていきました。ハードボイルドというよりはノワールな作品。この作品の世界観と一人の男の生き様を楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。また、和泉監督は「プロデューサーの中野氏と脚本の小澤和義氏とは古くからの知人であり、映画仲間でもあります。そんな“我らが仲間”たちと、うだるような連日の猛暑の中で撮り終えた暑い熱い映画が完成しました。今はさまざまな想いが去来します。この作品に携わった多くの人たちに感謝します。ありがとう・・・」と語っている。

(2月24日付 日刊興行通信より)

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