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飯塚健監督、山田孝之主演で「ステップ」映画化(2019.11.25)

累計発行部数8・5万部を超える重松清原作「ステップ」が、連載終了から10年の時を経て山田孝之主演で映画化され、エイベックス・ピクチャーズ配給により2020年4月3日から公開される。

結婚3年目、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一と娘の美紀が、彼らを取り巻く人たちとの交流の中で成長していく姿を描く。健一を実の息子のように見守る義父を國村隼、2人を優しくサポートする義母を余貴美子が演じる他、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈、岩松了、日高七海、角田晃広、片岡礼子らが共演。また、美紀役はオーディションで選ばれた中野翠咲、白鳥玉季、田中里念が2歳から12歳までの3つの年代を演じる。監督は山田と3度目のタッグとなる飯塚健。5月に約1ヵ月間をかけ、都内近郊を中心に千葉や静岡で撮影された。初のシングルファザー役となる山田は「健一を演じた1ヵ月間は亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので本当に大変な時間でした。健一は悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。そんな健一の目の前に起きる出来事を自分なりに素直に受け止め、行動して必死に生きて行こうと思いました」とコメント。飯塚監督は「本屋で手にしたその日のうちに、夜通し読み続け、幾度となく涙した。その数日後には脚本を書き殴った。が、葛藤もした。大が付くほど重松さんのファンだったから。それでも脚本を送らせていただいたのは『どうしても映画にしたい』という気持ちが勝ったからだ。すぐに読んで下さり、映画化の快諾をいただいた。それがおよそ10年前のこと。つまり念願の企画が多くの力添えをいただき、実現に至りました」と語っている。

(11月21日付 日刊興行通信より)

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