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松竹映画100周年記念 映画「キネマの神様」製作決定(2020.01.29)

松竹映画100周年記念映画として、山田洋次監督が原田マハの人気小説を映画化する「キネマの神様」(松竹配給)の製作が決定し、W主演として二人一役を志村けんと菅田将暉が演じることが発表された。

無類のギャンブル好きなゴウは、妻・淑子や家族に見放されたダメ親父。そんな彼がたった一つだけ愛してやまないものが映画だった。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若きゴウたちは時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていたが、共に食堂の娘へ恋心を抱いたことで運命の歯車が狂い始める。山田監督は「その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あの頃の撮影所はまさに夢の工場として活気に溢れていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた。この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい」とコメント。「鉄道員」以来21年ぶりの映画出演となる志村は「山田洋次監督の作品も沢山見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」とし、山田組初参加となる菅田は「脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました」と語っている。また、宮本信子、永野芽郁の出演も決定し、宮本は「この上なく素晴らしいタイトルを持った作品に参加出来ることを嬉しく思っております」とし、永野は「山田洋次監督が生み出す温かい世界に自分が存在できる喜びと、緊張感で今から撮影が待ち遠しいです」と述べている。なお、3月から撮影を開始し、5月にクランクアップ予定、2020年12月全国公開。

(1月27日付 日刊興行通信より)

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