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清原果耶主演で「宇宙でいちばんあかるい屋根」映画化(2020.02.03)

野中ともその小説を藤井道人監督が清原果耶の映画初主演で映画化する「宇宙でいちばんあかるい屋根」(角川配給)が今秋、全国公開される。

平穏でも悩みはあり、時々息苦しくなる14歳の大石つばめは、満天の星が輝く夜、ド派手な身なりでキックボードに乗った底意地の悪い怪しい老婆“星ばあ”と出会う。いつしか二人は互いの心のどこかに空いた穴を埋め合うように距離を縮めていく。前田浩子プロデューサーは「タイトルに惹かれて手にした原作のページをめくった途端、少女時代にタイムスリップしました。星空の下に連なる屋根、失くしたものを求める想いのイメージが踊り出し、時間をかけて藤井監督と企画を温めて参りました」とし、藤井監督は「『デイアンドナイト』で素晴らしい演技を見せてくれた清原果耶さんと再び映画を撮れたこと、そして清原さんの初主演映画を監督出来たことをとても光栄に思っています。本作は、大人になった全ての人たちへ捧げる物語です。心温まる素敵な映画が出来ました。是非、お楽しみに!」とコメント。実父と血の繋がりのない母との間に子供が産まれることで感じる疎外感や実母への想いを胸の内に抱えながら、幼馴染に恋心を抱き、星ばあとの出会いにより成長していく主人公つばめを演じる清原は「現場の雰囲気に突き動かされ続けた色濃い撮影でした。まだ完成したものを観ていないので、どうなっているのだろうと、ふつふつ考える日々ですが、撮影中に私自身がつばめちゃんから貰った希望や勇気が、映画を観て下さる皆様にも伝わると良いなと思います」と語っている。原作の野中氏も「今は一観客として公開を心待ちにしているところです。四月に装いを新たに再文庫化される原作も、お手に取っていただければ幸いです」と述べている。なお、撮影は昨年8月3日に神奈川県でスタートし、東京都の多摩市や秦野市を中心にロケーションが行われ、8月28日に山形県加茂水族館でのつばめと星ばあのシーンで俳優部はクランクアップ、翌日に都内夜景の空撮等でオールアップを迎えた。

(1月30日付 日刊興行通信より)

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