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「みをつくし料理帖」製作決定&2020年秋公開(2019.08.08)

高田郁によるベストセラー時代小説「みをつくし料理帖」が刊行10周年を記念し、角川春樹監督、松本穂香主演で8月にクランクインし、2020年秋に全国公開されることが決定した。

1976年の「犬神家の一族」を皮切りに、「人間の証明」「セーラー服と機関銃」など名作を世に送り出してきたプロデューサー・角川春樹が77歳を迎え、生涯最後の監督作として選んだのがシリーズ全10巻・累計400万部を超える「みをつくし料理帖」。ハルキ文庫(角川春樹事務所)から2009年5月に第1巻が敢行されて以来、北川景子主演でスペシャルドラマ化(テレビ朝日)、黒木華主演で連続ドラマ化(NHK)もされ、老若男女問わず愛されてきた。大洪水により両親を亡くし、幼馴染の野江とも離れ離れになってしまった澪は、蕎麦処「つる家」の店主に天性の料理の才を見出され、女でありながら料理人として数々の困難に立ち向かっていく。ある日、江戸で評判の店になった「つる家」に、吉原の翁屋で料理番をする又次がやって来る。そして「あさひ太夫のために澪の看板料理を作ってくれ」と頼むのだった。角川監督は「何度も映画化の話が持ち上がっては流れてきた。今になって振り返ってみると、全てが眼に視えない世界によって、私が製作・監督することが決定されていたと思われる。松本穂香も運命によってスクリーンに登場する。私はこの映画に身を尽くす」とコメント。主演の松本は「澪という人は、芯の強さ、周りを包み込むような優しさをいっぱいに持っている人だと思っています。そんな澪を演じることで、物語の中に流れるあたたかさを、観て下さる方にも感じていただけるように精一杯頑張りたいと思います!」と意気込んでいる。また、澪の幼馴染・野江には、NHK連続テレビ小説「半分、青い」で注目を集め、今秋「ハルカの陶」で映画初主演も果たす奈緒、吉原で頂点を極めるあさひ太夫を守る男・又次に中村獅童が扮することも発表された。

(8月6日付 日刊興行通信より)

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