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綾野剛、松田龍平主演「影裏」初日&追加キャスト発表(2019.09.05)

「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が綾野剛、松田龍平とタッグを組み、沼田真佑の第157回芥川賞受賞作を映画化する「影裏」(ソニー・ミュージック配給)が2020年2月14日から全国公開されることが決定し、追加キャストとして國村隼、筒井真理子、中村倫也、永島暎子、安田顕、平埜生成が出演していることが発表された。

赴任した慣れない土地・岩手盛岡での生活に戸惑う今野を孤独から救ってくれた唯一の友人・日浅が突然姿を消した。足跡を辿る今野の前に、知らなかった日浅のもう一つの影の顔が浮かびあがってくる。昨年夏の撮影を経て、今年7月末に完成、来年2月の公開を前に大友監督は「タイトル通り、この映画は誰もが持つ影の部分、裏の部分に踏み込んでいく作品です。本音では言えないところに、人それぞれの真実、社会との葛藤が潜んでいる。その『影裏』を深く刻み込むかのように体現してくれる役者たちが揃いました。その見事なアンサンブルと共に、自分の魂を作品の奥底に深くしのばせたつもりです。大人の皆様に楽しんでいただける作品になったと思います」とコメント。追加キャストとして、今野に隠された真実を告げるキーマンであり、日浅の父・征吾に國村隼、今野と日浅の同僚で自らも必死で日浅を探し求める謎めいた女性・西山に筒井真理子、今野を深く理解する昔の友人・副島和哉に中村倫也、今野と同じアパートに住み、些細なことで今野を悩ませる口うるさい隣人・鈴村早苗に永島暎子、疎遠になってしまった弟に複雑な感情を抱く日浅の兄・馨に安田顕、今野の年下の友人・清人に平埜生成が扮する。國村は「大友監督とご一緒するのは初めてなのですが、登場人物のそれぞれの心象風景を静かに描きながら、そこにはダイナミックな背景が隠されている、違う側面のものがひょいと立ち現れる面白い世界観だと感じました」とし、筒井は「震災のような理不尽な事が起きると社会は無意識のうちに“見えにくい人たち”について触れなくなる。そこに斬り込んだ物語に命を吹き込んだ大友監督をリスペクトすると共に、今野と日浅をリアルに生きた綾野剛さんと松田龍平さんをぜひ劇場に観に来て下さい」とコメント。また、中村は「綾野さんの呼吸を感じながら、大友監督の眼差しを頼りに、人間関係の生暖かい歪みが垣間見えるように慎重に演じました。伸び伸びとした切なさを作品の中に残せていたら嬉しいです」とし、安田は「撮影で岩手に向かう道中、原作の『影裏』を読んでましたら、自分が演じる役が出てこなくて、ちょっとだけびっくりした思い出があります。大友監督の映画として登場の場所を作っていただき、心より感謝申し上げます」と明かしている。

(9月3日付 日刊興行通信より)

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