ニュース

堤幸彦監督&北川景子主演で「ファーストラヴ」映画化(2019.11.13)

島本理生の直木賞受賞作であり、累計発行部数12万部を超えるベストセラー・サスペンス「ファーストラヴ」が堤幸彦監督、北川景子主演で映画化され、角川配給により2021年に全国公開される。

アナウンサー志望の女子大生・聖山環菜が父親を刺殺。「動機はそちらで見つけてください」という挑発的な言葉はマスコミを賑わせた。環菜のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀は、二転三転する供述に翻弄されながらもやりとりを重ねていく。やがて由紀は環菜にどこか過去の自分と似たものを感じ始め、心の奥底にしまった“ある記憶”と向き合うことになる。原作者の島本氏は「十代の頃から夢中になって観ていた堤幸彦監督の作品に、自分の小説が加わることを嬉しく思います。原作は決して明るい題材ではないですが、その色を塗り替えるような豪華なキャスティングに、どんな化学変化が起きるのだろうかと今から非常に楽しみです」とし、二宮直彦プロデューサーは「北川さんは事件の真相を探りながら自身の過去と向き合うという難役を、『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスターや『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンといった映画史に残る女優たちが見せた知性、野心、繊細さに迫った女優魂で臨んでいただき、スタッフ一同圧倒される撮影の日々です」とコメント。また、堤監督は「原作を読んだ時、細やかに描かれた作中の人々の葛藤と『救い』を、映像作品にすることが私の力量で可能なのかかなり思い悩んだ。しかし奇跡的なキャスティングと的を射る脚本、気心知れたスタッフによってそれは“目に見えるシーン”となっている!そして私が挑んだことのない領域に日々押し上げられている!その成果を一日も早く皆様に届けたい」と自信を覗かせ、主演の北川は本作のために髪の毛を30センチ以上カットし、デビュー後初のショートヘアになったことでも話題を呼んでおり、「人は皆、大なり小なりそれぞれが問題を抱えていたり、心に傷を負っているものですが、それがいつの日か救われたり、乗り越えられる日が来るのかもしれないと思わせてくれました。そして胸がえぐられるような場面もあるのにも関わらず、原作を読み終えた時、心の澱を洗い流せたような、清々しく前を向けたような気持になりました。私はあの気持ちが忘れられなくて、映画をご覧になる方々にも同じ想いになっていただける作品にしたいです」と意気込んでいる。10月から関東近郊で撮影中、クランクアップは11月中旬頃を予定。

(11月11日付 日刊興行通信より)

バックナンバー

ページのトップへ