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オープニング上映は藤田直哉監督「瞼の転校生」に決定!「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023」記者発表(2023.06.14)

7月15日(土)から7月23日(日)まで埼玉県川口市のSKIPシティ映像ホール他で開催され、7月22日(土)から7月26日(水)までオンライン配信も行われる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023」の記者発表が6月14日(水)に行われた。オープニング作品として、映画祭20周年と川口市制施行90周年を記念して製作された藤田直哉監督作「瞼の転校生」が決定。また、国際コンペティションの審査委員長にはアスミック・エース取締役であり映画プロデューサーの豊島雅郎氏、国内コンペティション審査委員長には中野量太監督が就任することが発表された。

はじめに、大野元裕実行委員会会長(埼玉県知事)は「世界初のデジタルシネマの映画祭として始まって今年で20周年を迎えます。今年も大きな画面と迫力ある音響、ゲストのトークなどを楽しんでいただくスクリーン上映と、会場への来場は都合がつかない方々のためのオンライン上映を掛け合わせ、全国の皆さんに楽しんでいただこうと思います。102の国と地域から過去最多となる1246本の応募があり、若手クリエイターがコロナ禍でも情熱を失わず、手塩にかけた作品を発表する場として、本映画祭を選んで下さったことを嬉しく思います」と挨拶した。

本年度の国際コンペティションは、102の国と地域から過去最多となる1041本の応募があり、その中から10本が選出された。審査委員長を務める豊島氏は「上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」、中野量太監督の「長いお別れ」、片山慎三監督の「さがす」と、ここ数年、SKIPシティ出身の監督たちの作品を連続して製作・配給させていただき、ご縁があって審査員長を拝命しました。質の高い、世界に誇れる映画祭だと感じているので、よろしくお願いします」と挨拶。

また、国内コンペティションは、長編部門に過去最多の92本、短編部門に205本の応募があり、審査を経て長編6本、短編8本が上映される。2012年に自主長編映画「チチを撮りに」で監督賞とSKIPシティアワードを受賞した中野監督は、審査委員長を務めるということで、「大袈裟ではなく、この映画祭が僕の監督の道を切り開いてくれました。どうか僕を見つけてくれ!という思いだったので、応募者の気持ちが痛いほどわかる。基本は褒めて、僕だけにしか出来ないアドバイスができればと思っています」と笑顔を見せた。

オープニング上映される「瞼の転校生」は、大衆演劇の世界で生きる中学生が経験した、ひと月しか通えない学校での出会いと別れを描いており、メガホンをとった藤田監督も2020年の本映画祭国内コンペティション短編部門で「stay」が優秀作品賞を受賞。「川口のいろいろな場所で、実際の中学生たちにも参加してもらって撮ることができました。『stay』を出品した時はコロナ禍で完全オンラインだったので、今回は皆さんと直接交流できるのも楽しみです。メインとなる10代の3人が大好きになる映画なので、是非観ていただきたいです」とアピールした。

なお、今年は「SKIPシティ同窓会」と題して、本映画祭をきっかけに国内外に羽ばたいた監督たち5人が凱旋し、最新作を上映する他、埼玉県の若手クリエイター支援事業の一環で、ユニバーサルミュージックアーティスツと共同製作した真田幹也監督作「尾かしら付き。」を特別上映。また、特集「中国映画の新境地〜KATSUBEN Selection〜」と題して、「ロカルノ国際映画祭」で審査員特別賞を受賞したチュウ・ジョンジョン監督作「椒麻堂会」も上映する。さらに、4年ぶりの野外上映、音声ガイド・日本語字幕付き上映など様々なイベントが用意されている。

公開情報 《スクリーン上映》2023年7月15日(土)〜7月23日(日)、SKIPシティ映像ホール他、《オンライン配信》2023年7月22日(土)〜7月26日(水)
公式サイト:http://www.skipcity-dcf.jp/

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