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映連、2018年映画諸統計発表、興収2225億円で第3位の成績(2019.01.31)

映連は1月29日、新年記者発表会をコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで開催した。映連の岡田会長並びに松竹の迫本社長、東宝の島谷社長、東映の多田社長、KADOKAWAの井上専務が会見を行い、2018年(平成30年)度の映画諸統計、各社本年度見通し等を発表。昨年の年間動員は前年比97・0%の1億6921万人、興収は前年比97・3%の2225億11百万円と、2000年以降では歴代3位の成績となった。

岡田裕介映連会長は「昨年の年間興収は2225億11百万円となり、前年比97・3%。2000年からの19年間では前年に続く3番目の好成績となりました。邦・洋画の構成比は54・8%対45・2%となり、前年とほぼ同じです。参考としてODS全体は166億9500万円、内邦画が46億46百万円、洋画が13億33百万円、中継が107億16百万円で、この内邦・洋を合わせた59億79百万円を年間興収に入れております。平均入場料金は1315円と前年より5円上昇し、引き続き4DやIMAX、DolbyAtmosなど高額な作品が益々人気を集めた結果、単価を押し上げたと考えられます。以上の結果、入場人員は1億6921万人、前年より527万人減となりました。公開本数は邦画が613本(19本増)、洋画が579本(14本減)で、合計1192本(5本増)。前年に続き公開本数の最多記録更新となり、6年連続で千本以上となりました。スクリーン数は3561で前年より36スクリーン増、6年連続での増加となります。52スクリーンが閉館、88スクリーンが開館し、デジタル設備を整えているのは3494スクリーンで全体の98・1%。その内3D上映が可能なのは1232スクリーンで全体の34・6%です。興収10億円以上の作品は、邦画が『劇場版コード・ブルー』以下31作品で合計790億2千万円をあげ、前年より7作品減、13億1千万円増となりました。洋画は『ボヘミアン・ラプソディ』以下23作品で合計772億6千万円をあげ、前年より1作品減、68億7千万円減でしたが、ここ10年を見ると2017年に次いで好調な成績でした。全体といたしましては、押しなべて健闘した1年で、2017年が良かったわけですから、その好調をキープし続けていると判断して良いのではないかと思っております」とコメントした。映画諸統計は次のとおり(カッコ内は前年比)。

●入場人員=1億6921万人(97・0%)。
●興行収入=2225億1100万円(97・3%)→邦画1220億2900万円(構成比54・8%/前年比97・2%)、洋画1004億8200万円(構成比45・2%/前年比97・5%)。
●平均入場料金=1315円(100・4%)。
●公開本数=1192本(前年1187本)→邦画613本(前年594本)、洋画579本(前年593本)。
●スクリーン数=3561Sc(前年3525Sc/前年比101・0%)→邦画専門館54Sc(57Sc/94・7%)、洋画専門館24Sc(31Sc/77・4%)、邦洋混映館3483Sc(3437Sc/101・3%)。
●劇映画のビデオソフトによる販売と鑑賞人口推定▽メーカー売上=1014億円(80・2%)。▽小売店舗売上=1578億円(80・8%)、▽映画鑑賞人口=2億9380万人(83・8%)。
●映画輸出実績▽2億8445万9000ドル(129%)。

(1月29日付 日刊興行通信より)

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