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2018年北米興収は118億ドルを記録(2019.02.04)

2018年の北米映画興行成績は、速報値の年間で動員12億9800万人(前年比4・71%増)、興収118億7000万ドル(同7・23%増)となり、4年連続で110億ドルを突破した。

100億ドル超えは10年連続となり、公開本数は839本(前年は740本)、入場料金は前年より0・21ドル増の9・14ドル。動員数は近年減少傾向にあるものの、入場料金単価が上がり、過去最高の興収を記録した。配給会社別興収シェアでは「ブラックパンサー」等を公開したディズニーが首位を獲得。「ブラックパンサー」は歴代3位、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は歴代4位となった。興収1億ドル以上の作品は合計で32本(前年は31本)で、3億ドル超のヒット作が5本(前年は8本)だった。また、興収トップ10全ての作品が3D又はIMAXで公開されていた(※ソース:MPAA、NATO、BOX OFFICE MOJO、BOX OFFICE ANALYST)。

●配給会社別興収シェア(興収(ドル)、本数、シェア、主要作品の順)
(1)ディズニー=30・9億、10本、26・0%、「ブラックパンサー」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「インクレディブル・ファミリー」。
(2)ワーナー・ブラザース=19・4億、37本、16・3%、「アクアマン」「クレイジー・リッチ!」。
(3)ユニバーサル=17・6億、21本、14・9%、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」「グリンチ」「ハロウィーン」。
(4)ソニー(コロンビア)=13億、22本、11・0%、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」「ヴェノム」。
(5)20世紀FOX=10・8億、12本、9・1%、「デッドプール2」「ボヘミアン・ラプソディ」「グレイテスト・ショーマン」。
(6)パラマウント=7・5億、10本、6・4%、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」「クワイエット・プレイス」。
(7)ライオンズゲート=3・8億、19本、3・3%、「シンプル・フェイバー」「オーバーボード(原題)」。
(8)STX エンタテイメント=2・6億、8本、2・3%、「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」「ザ・アウトロー」「マイル22」。
(9)フォーカスF=1・6億、10本、1・4%、「ブラック・クランズマン」「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」。
(10)MGM/ユナイテッドアーティスツ=1・6億、3本、1・4%、「クリード 炎の宿敵」「デス・ウィッシュ」。
▽その他=9・8億、687本、7・9%。▽合計=839本。

●主要作品興収(2018年12月31日時点、速報値、単位はドル)
(1)「ブラックパンサー」3D/IMAX(ディズニー)=7億。
(2)「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」3D/IMAX(ディズニー)=6・78億。
(3)「インクレディブル・ファミリー」3D/IMAX(ディズニー)=6・08億。
(4)「ジュラシック・ワールド/炎の王国」3D/IMAX(ユニバーサル)=4・16億。
(5)「デッドプール2」IMAX(FOX)=3・18億。
(6)「グリンチ」3D/IMAX(ユニバーサル)=2・67億。
(7)「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」3D/IMAX(パラマウント)=2・20億。
(8)「アントマン&ワスプ」3D/IMAX(ディズニー)=2・16億。
(9)「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」3D/IMAX(ディズニー)=2・13億。
(10)「ヴェノム」3D/IMAX(ソニー)=2・13億。
(※なお、「アクアマン」(WB)は1月7日時点で2・59億ドル)

(1月31日付 日刊興行通信より)

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