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新宿武蔵野館、100周年記念企画を1年間実施(2019.05.24)

新宿武蔵野館は2020年6月に開館100周年を迎えることから、記念企画のメインとして、これまでの100年間を振り返る懐かしの作品や劇場未公開作品などを本年6月から毎月上映する。また、記念オリジナルグッズの販売や記念パスポートも企画している。

武蔵野興業(株)の河野義勝代表取締役社長は「2020年(令和2年)6月、お蔭様で武蔵野館は100周年を迎えます。これも、映画を愛する皆様、武蔵野館を育んで下さったお客様、新宿の街と皆様のお蔭と深く感謝申し上げます。武蔵野館が開館したのは1920年(大正9年)6月。新宿の有志が集まって街の発展開発を祈念して立ち上げたと聞いています。その後、私の祖父の河野義一が引き継いだのが終戦後の混乱期でした。かなり強烈な性格でエピソードには事欠かない祖父ですが、映画文化の発展のため、また新宿の街や人のために一生懸命尽くしたそうです。企業の責任は、社会にいかに貢献していくかに尽きると思います。『老子道徳経』の8章に『上善若水(水は低いほうに流れ周りを潤す)』という言葉があります。武蔵野館も、謙虚に身を低くして社会を潤すような、そんな映画館でありたいと願っています。100年という大きな区切りの年を迎え、これを機に未来永劫盤石な映画館を目指して一層努力して参ります。今後とも武蔵野館をご支援賜りますよう、心よりお願い申し上げます」と挨拶文を寄せいている。

【6月上映作品「語り継がれる名作バトン」】
●新宿武蔵野館▽6月8日=活弁上映「ローレル&ハーディのキルトとズボン」「カリガリ博士」、▽9日=活弁上映「十誡」、▽10日・11日=「モダン・タイムス」、▽12日=活弁上映「肉体と悪魔」、▽13日・14日=「戦場にかける橋」。
●新宿シネマカリテ▽15日=活弁上映「散り行く花」、▽16日=活弁上映「キートンのマイホーム」「キートンの西部成金」、▽17日・18日=「Shall we ダンス?」、▽19日=活弁上映「第七天国」、▽20日・21日=「小さな園の大きな奇跡」。※活弁上映の弁士は澤登翠、15日のみ坂本頼光、演奏はカラード・モノトーン・トリオ。8日の上映後には、トークイベントを開催(ゲスト:周防正行監督、澤登翠)。

(5月22日付 日刊興行通信より)

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