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第36回川喜多賞は岩波ホールが受賞(2018.06.22)

第36回(2018年度)川喜多賞が選考委員会により選考され、本年度は岩波ホールの受賞が決定した。

岩波ホールの業績並びに贈賞理由は「1968年に文化発信の多目的ホールとして創立され、後に映画芸術・文化の素晴らしさを伝える専門劇場に装いを改め、上映機会に恵まれない世界の名作、日本の秀作を積極的に紹介してきました。完全入れ替え制の実施、エキプ・ド・シネマと名づけた会員制度の導入など、業界の常識に挑戦する運営により、興行的には難しい数々の名画の上映を成功させ、後のミニシアターブームの先駆けともなりました。総支配人だった高野悦子氏の功績はもちろんのこと、その仕事を支え、活動を続ける岩波律子支配人をはじめとするスタッフの功績も大いに讃えられます。シネコン全盛の現代にあっても、個々の作品を大切に丁寧に観客に届けていくという方針はきわめて貴重で、本財団創立者川喜多かしこの映画に捧げた高い志を分かち合う存在でもある。ホールの記念すべき50周年を祝い、第36回川喜多賞をお贈りいたします」としている。なお、本年度の選考委員は、明智惠子氏、荒木啓子氏、奥田誠治氏、佐伯知紀氏、崔洋一氏、都島信成氏、武田和氏(公益財団法人川喜多映画文化財団代表理事)が務め、贈賞式は7月27日午後6時から如水会館3階「松風の間」で行われ、本賞及び副賞が贈られる。

(6月20日付 日刊興行通信より)

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