ニュース

「2018年 第92回キネマ旬報ベスト・テン」決定(2019.02.07)

(株)キネマ旬報社が発表する「2018年 第92回キネマ旬報ベスト・テン」の日本映画第1位に「万引き家族」、外国映画第1位に「スリー・ビルボード」が決定した。

「万引き家族」で主演女優賞を獲得した安藤サクラは、主演女優賞は3度目、助演女優賞を含めると5度目の受賞となり、「すごく嬉しかったですが、受賞の報せを聞いた瞬間はどこか他人事のような感じでした。でも、主演男優賞が柄本佑さんですと聞いた時には、飛び上がって喜びました」とコメント。「きみの鳥はうたえる」「素敵なダイナマイトスキャンダル」「ポルトの恋人たち 時の記憶」と3作品で主演男優賞に輝いた柄本佑は「今のところ、日々の仕事で手一杯で“実感はない”というのが正直な気持ちですが、各作品の関係者の皆さん、それから友人や家族が喜んでくれているのが嬉しいです。自分としても、段々と重みを感じてゆくのかもしれません」と述べている。なお、夫婦揃っての主演賞受賞は初となる。また、「キネマ旬報」は今年創刊100周年を迎えることから、本年より多くの映画人の業績を称え、先達への敬意と感謝の意を表する「特別賞」を新設し、樹木希林に授与する。

【作品賞】
▽日本映画ベスト・テン第1位=「万引き家族」(是枝裕和監督/ギャガ配給)、▽外国映画ベスト・テン第1位=「スリー・ビルボード」(マーティン・マクドナー監督/FOX配給)、▽文化映画ベスト・テン第1位=「沖縄スパイ戦史」(三上智恵、大矢英代監督/東風配給)、▽読者選出日本映画ベスト・テン第1位=「万引き家族」、▽読者選出外国映画ベスト・テン第1位=「スリー・ビルボード」。

【個人賞】
▽日本映画監督賞=瀬々敬久「菊とギロチン」「友罪」、▽日本映画脚本賞=相澤虎之助、瀬々敬久「菊とギロチン」、▽外国映画監督賞=マーティン・マクドナー「スリー・ビルボード」、▽主演女優賞=安藤サクラ「万引き家族」、▽主演男優賞=柄本佑「きみの鳥はうたえる」「素敵なダイナマイトスキャンダル」「ポルトの恋人たち 時の記憶」、▽助演女優賞=木野花「愛しのアイリーン」、▽助演男優賞=松坂桃李「孤狼の血」、▽新人女優賞=木竜麻生「菊とギロチン」「鈴木家の嘘」、▽新人男優賞=寛一郎「菊とギロチン」、▽読者選出日本映画監督賞=是枝裕和「万引き家族」、▽読者選出外国映画監督賞=マーティン・マクドナー「スリー・ビルボード」、▽キネマ旬報読者賞=立川志らく 連載「立川志らくのシネマ徒然草」、▽特別賞=樹木希林。 

(2月5日付 日刊興行通信より)

バックナンバー

ページのトップへ