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「第32回東京国際映画祭」オープニング作品は「男はつらいよ お帰り 寅さん」(2019.07.17)

10月28日から11月5日まで開催される「第32回東京国際映画祭」のオープニング作品にシリーズ50作目となる「男はつらいよ お帰り 寅さん」(松竹配給、12月27日公開)が決定した。

「1人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録を保持しており、1997年の「〜寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」以来22年ぶりの新作。寅さんの甥である満男と、初恋の相手イズミのその後を軸に、さくらや博、「くるまや」を囲むいつもの面々が描かれる。久松猛朗フェスティバル・ディレクターは「この映画のエンドロールを観ながら自然と涙がこぼれました。毎年お盆とお正月にこのシリーズの最新作をどれほどワクワクしながら待ちわびたことでしょう。正に国民的映画シリーズであったと思います。そして振り返ってみると、日本の女優史でもあったことに気づきました。そのシリーズが山田洋次監督の魔術で新作として蘇りました。この映画をオープニング作品として世界にお披露目できることを心より嬉しく思います」とし、山田洋次監督も「寅さんシリーズの第50作となる『男はつらいよ お帰り 寅さん』がオープニング作品に選ばれたことを嬉しく思います。先行き不透明で重く停滞した気分のこの時代に、寅さんの台詞にあるように『生まれて来てよかったと思うことがそのうちあるさ』と、50年をかけて製作したこの映画が日本のみならず世界中で、1人でも多くの観客の“心の希望”となることを切に願います」と述べている。

(7月15日付 日刊興行通信より)

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