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第32回東京国際映画祭チェアマンに安藤裕康氏が就任(2019.08.06)

公益財団法人ユニジャパンは7月29日に理事会を開催し、国際交流基金理事長の安藤裕康氏を「第32回東京国際映画祭」(10月28日〜11月5日開催)のチェアマンとして承認した。東京国際映画祭は、東京国際映画祭実行委員会の下に事務局を組成しており、その事務局を総覧する最高責任者がチェアマンとなる。なお、現場統括は引き続き久松猛朗フェスティバル・ディレクターが行っていくとしている。

安藤氏は1944年生まれ。東京大学卒業後、70年に外務省入省。外交官として米国やフィリピン、英国での勤務を経て、内閣総理大臣秘書官、在米国日本大使館公使(特命全権)、中東アフリカ局長、在ニューヨーク総領事(大使)、内閣官房副長官補、駐イタリア特命全権大使等を歴任。2011年10月より国際交流基金理事長として、外国との文化交流に取り組んでいる。就任挨拶として安藤氏は「このたび東京国際映画祭チェアマンの職務をお引き受けし、身の引き締まる思いです。東京国際映画祭は、国際映画製作者連盟から公認された映画祭のひとつとして、1985年以来の長い歴史を有しています。その伝統を築いてこられた諸先輩のご努力を大切にしながら、事業を一層発展させていきたいと考えます。そもそも日本映画は沢山の方々のお陰で確固たる地位を築き上げ、海外からも高い評価を受けています。また東京は様々な魅力を誇る街ですが、特に映画に関しては多様な外国の作品が数多く上映されていて、世界に冠たる映画の都です。ですから東京を軸として、映画というメディアを通じた交流の輪が地球のあちこちに大きく広がっていく、そんな映画祭にできたらいいなという願いでいっぱいです。映画を愛する者として、また国際社会で外交の仕事に携わった経験も活かしながら、精一杯取り組んで参りますので、皆様方のご助言とご支援を切にお願い申し上げます」と述べている。

(8月4日付 日刊興行通信より)

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