沖縄・石垣島から世界に向けて映画を発信し、地域の文化・芸術にふれる機会を創出することを目的とした｢石垣島ゆがふ国際映画祭｣が石垣市等の後援で2020年11月に開設されるのを前に、｢2019年プレイベント｣が11月22日から24日まで石垣島のフサキビーチ特設野外スクリーン他計3会場で開催されることが決定した。

沖縄の古い言葉で幸せや豊年の願いが込められた“ゆがふ”をその名に冠した本映画祭は、｢Cinema at Sea｣をテーマに、世界から選りすぐった50作品以上を通じ、新しい視野を開き、人と自然の共存に敬意を払うような場作りを目指すとしている。プログラム・ディレクターを務める台湾出身の黄インイク監督は、2013年からドキュメンタリー製作のため石垣島に通い始め、映画祭では6つのプロジェクト（野外上映／コンペティション／VR部門／太平洋部門／新鋭監督部門／沖縄部門）を計画。メイン会場となる｢フサキビーチリゾート ホテル＆ヴィラズ｣内のフサキビーチには野外上映用の大型スクリーンを設置し、｢太平洋の島々｣にフォーカスした作品や実験的な映像、アニメーション等を揃え、音楽パフォーマンスなど地域の文化・芸術と共に披露する。更に、世界の映画祭と連携して海外から講師を招いたVR映像撮影のワークショップを開催し、世界から最新鋭のドキュメンタリー映画作品を募るコンペティションも実施する。また、メインビジュアルを世界的テキスタイルデザイナーの鈴木マサル氏が手掛ける。なお、｢プレイベント｣では、音楽ドキュメンタリー｢島々の歌〜スモールアイランド・ビッグソング〜｣の上映及び監督夫妻によるトークイベント｢南島民族の音楽を自然と繋ぐ｣や、出演者であるマダガスカルのミュージシャンによるライブパフォーマンス等も実施する。

【石垣島ゆがふ国際映画祭】
▽会期＝2020年11月14日〜23日（10日間予定）。▽会場＝沖縄県石垣市（フサキビーチリゾート ホテル＆ヴィラズ、ゆいロードシアター、石垣市民会館、アートホテル石垣島、他）。▽上映作品＝50本以上。▽料金＝1プログラム1000円（※学生料金や1日券、フリーパス等も予定）。▽来場目標＝初年度5000人。▽主催＝石垣島ゆがふ国際映画祭実行委員会（委員長：上原輝樹）。

【2019年プレイベント】
▽会期＝2019年11月22日〜24日。▽会場＝(1)フサキビーチ特設野外スクリーン（ビーチナイト上映2回）、(2)アートホテル石垣島（屋内上映＆トークイベント、※全て無料）、(3)いしがき島 星ノ海プラネタリウム（屋内上映2回）。▽上映作品＝｢島々の歌〜スモールアイランド・ビッグソング〜｣、｢メッセージ｣、｢Digicon6 Asia 受賞作品セレクション｣、｢あたらしい野生の地―リワイルディング｣。▽料金＝各プログラム：大人500円（事前申込不要・先着順、高校生以下は無料）。

（11月17日付 日刊興行通信より）