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「ある男」が最優秀作品賞をはじめ最多8冠獲得!「第46回日本アカデミー賞」授賞式(2023.03.13)

「第46回日本アカデミー賞」授賞式が3月10日(金)に行われ、作品賞をはじめ最多8部門で「ある男」が最優秀賞を獲得した。石川慶監督は「本当にありがとうございます。難しい題材にチャレンジさせて下さった松竹や、原作を預けて下さった平野啓一郎さんにも感謝します」とし、「愚行録」に続き石川監督とタッグを組んだ主演の妻夫木聡は感極まって声をつまらせながらも「監督の才能を身近に見ていたので、こうして認めていただけたのは本当に嬉しいです」とスピーチした。

また、妻夫木は最優秀主演男優賞に輝いた際には、「10年くらい前に『悪人』で受賞させていただいた時は舞台中で、中継で挨拶したんですが、今回はこうして檀上で受賞できて嬉しいです」と振り返り、「以前、山田洋次監督から『妻夫木君、『ある』ってことが大切なんだよ』と言われ、今回も『ある、その場にいる』という事を念頭において演じさせていただきました。僕は日本映画が大好きです。これからも日本映画を盛り上げていけるよう、皆さんとお仕事ができればと思っています。ありがとうございました」と述べた。

また、「ケイコ 目を澄ませて」で最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきのは目に涙をため、「身に余る賞をありがとうございます。三宅組の誰一人が欠けてもここに立てていなかったと思います。私は映画が大好きなんです。30年も40年も前の映画を観た時、あぁ、これを観るために今までがあって、映画もずっと見つけられるのを待っていたんだなと。そういうふうに、出会う前の誰かのために生きることはできるのかなと思ったりします。まだ上映中なので、ぜひ劇場で観ていただきたいです。今、それだけが私の望みです。ありがとうございました」と感動のスピーチを行った。

【第46回日本アカデミー賞最優秀賞受賞結果】
▽作品賞=「ある男」
▽アニメーション作品賞=「THE FIRST SLAM DUNK」
▽主演男優賞=妻夫木聡「ある男」
▽主演女優賞=岸井ゆきの「ケイコ 目を澄ませて」
▽助演男優賞=窪田正孝「ある男」
▽助演女優賞=安藤サクラ「ある男」
▽監督賞=石川慶「ある男」
▽脚本賞=向井康介「ある男」
▽撮影賞=市川修/鈴木啓造「シン・ウルトラマン」
▽照明賞=吉角荘介「シン・ウルトラマン」
▽美術賞=林田裕至/佐久嶋依里「シン・ウルトラマン」
▽録音賞=小川武「ある男」
▽編集賞=石川慶「ある男」
▽音楽賞=RADWIMPS/陣内一真「すずめの戸締まり」
▽外国作品賞=「トップガン マーヴェリック」

(C)日本アカデミー賞協会

公開情報 公式サイト:http://www.japan-academy-prize.jp/

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