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「あなたへ」「北のカナリアたち」「わが母の記」が最多12受賞!「第36回日本アカデミー賞」優秀賞発表(2013.01.22)

「第36回日本アカデミー賞」正賞15部門の各優秀賞の他、新人俳優賞、会長特別賞などが1月22日(火)に発表された。選考対象は2011年12月11日から2012年12月15日までに東京地区の商業映画劇場で2週間以上継続して公開された有料映画で、作品賞には「あなたへ」(11部門12受賞)、「北のカナリアたち」(12部門受賞)、「桐島、部活やめるってよ」(4部門受賞)、「のぼうの城」(10部門受賞)、「わが母の記」(12部門受賞)が決定。授賞式は3月8日に開催され、司会は関根勤と、昨年「八日目の蝉」で最優秀主演女優賞を受賞した井上真央が務める。

発表会冒頭、日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は、1月15日に肺炎のため死去した大島渚監督について触れ、「大島監督には、日本アカデミー賞の第4回から第19回まで副会長をお務めいただきました。心よりご冥福を申しあげます」と哀悼の意を表し、「今回は大変いい作品が競い合って、優秀賞が選ばれました。映画界のお祭を盛り上げていくのに相応しい作品だと思っております」と挨拶。また今回、優秀主演男優賞を受賞する予定だった「あなたへ」の高倉健は、「若い人に賞を譲りたい」との意向を示し、2001年の主演映画「ホタル」の時と同じように賞を辞退した。

今年で4回目の司会進行を務める関根勤は「1年目はとにかく夢中で、2年目、3年目を迎えても全然慣れません。3ヶ月に1回くらいあればいいなと。感覚を取り戻すのが式の最後の方にいつもなってしまうので、今回はよくシミュレーションして、ファイティング原田さんのように、パッと明るく、かつ厳粛な式にしたいと思います」と意気込みを語った。

また、紅白歌合戦に続き司会としては2回目となる井上真央は「緊張の連続で忘れられない1日となるかと思いますが、しっかり気を引き締めながら、大役を務めさせていただきたいと思います。昨年、最優秀主演女優賞をいただいた時は舞い上がっていて、次の年の司会のことなど考えもしていなかったのですが、関根さんから『来年の司会よろしく』と言われ、あっという間の1年でした。このお祭に華を添えられるよう頑張ります」と笑顔で語った。

そんな井上との司会を関根は楽しみにしていたようで、「井上さんは芯がとおっていて、華やか。カリフォルニアで育ったトウモロコシみたい。昔からファンだったので、来年は井上さんと司会かぁ、と1週間くらいボーっとしていました」と語り、井上も「関根さんはとにかく場を和ませてくださる方。大先輩にいろんなことを聞いて吸収したい。受賞された方々には愛を持って司会ができたらいいなと思います」と締めくくった。

今回は初の試みとして、授賞式に参加した来場客に最優秀賞を予想してもらう企画も実施。予想が当たった人の中から抽選で記念撮影会への参加権などをプレゼントする。なお、授賞式の模様は日本テレビ系列28局で3月8日21時から放送され、ラジオではニッポン放送で同日22時から全国放送される予定。また、今回の優秀賞受賞作品を中心とした上映会が、2月16日から22日まで品川プリンスシネマで開催される。

【作品賞】
「あなたへ」、「北のカナリアたち」、「桐島、部活やめるってよ」、「のぼうの城」、「わが母の記」

【アニメーション作品賞】
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」、「おおかみこどもの雨と雪」、「ももへの手紙」、「friends もののけ島のナキ」、「ONE PIECE FILM Z ワンピースフィルム ゼット」

【監督賞】
犬童一心/樋口真嗣「のぼうの城」、阪本順治「北のカナリアたち」、原田眞人「わが母の記」、降旗康男「あなたへ」、吉田大八「桐島、部活やめるってよ」

【主演男優賞】
阿部寛「テルマエ・ロマエ」、堺雅人「鍵泥棒のメソッド」、野村萬斎「のぼうの城」、森山未來「苦役列車」、役所広司「聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―」、役所広司「わが母の記」

【主演女優賞】
樹木希林「わが母の記」、草刈民代「終の信託」、沢尻エリカ「ヘルタースケルター」、松たか子「夢売るふたり」、吉永小百合「北のカナリアたち」

【外国映画作品賞】
「アルゴ」、「最強のふたり」、「ダークナイト ライジング」、「ドラゴン・タトゥーの女」、「007 スカイフォール」

公開情報 公式サイト:http://www.japan-academy-prize.jp/

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