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堺雅人の宮崎愛に共演者はタジタジ!「ひまわりと子犬の7日間」会見(2013.02.06)

2007年に宮崎県の保健所で起こった犬と人間の奇跡の実話を映画化した「ひまわりと子犬の7日間」の記者会見が2月6日(水)に行われ、主演の堺雅人をはじめ、中谷美紀、でんでん、若林正恭、吉行和子、近藤里沙、藤本哉汰、平松恵美子監督が出席した。この日は、招待された一般の親子に加え、現在幸せに暮らしている保護犬たちも参加。バレンタインデーに先駆けてひまわりの種のチョコレートがキャスト陣から飼い主たちに手渡され、“ひまわり”を演じた柴犬のイチも駆けつけた。

生まれたばかりの子犬と共に保健所に収容された母犬は、懸命に子犬を守ろうと、近寄る人全てに激しく吠えていた。新しい飼い主探しに奔走する職員の神崎は、何とか母犬の心を開かせようと奮闘。神崎の娘もまた、母犬がもう一度太陽の下で生きていけるよう「ひまわり」と名付けるが、その願いもむなしく、犬たちの命の期限が刻一刻と近づいていた。

母子犬の小さな命を守ろうと奔走する主人公の保健所職員を演じた堺雅人は「宮崎出身の僕としては家宝のような作品ができました。生まれ育った宮崎の訛りを皆さんに口にしてもらえて素晴らしい思い出になりました。命と命の触れ合いの物語に参加させてもらえて嬉しく思っています」と語り、ペットクリニックの獣医師を演じた中谷美紀は「私は堺さんの恋人でも奥さんでもなく、幼馴染の役でしたが、固い絆で結ばれている役でした。堺さんの宮崎に対する愛が感じられる作品になっていますので、楽しんでご覧ください」と挨拶した。また、20年に亘り山田洋次監督作品の共同脚本・助監督を務めてきた平松恵美子監督は「今日、実は久しぶりにキャストの皆さんと顔を合わせ、幸せな気持ちでいっぱいです。愛情の連鎖をテーマに作りましたが、私もここにいる皆さんから愛情の連鎖を教えていただきました」とコメント。

冒頭の挨拶からも伺えるとおり、堺の宮崎に対する思いは相当なものだったようで、中谷は「宮崎弁を一生懸命練習して現場に入ったのですが、監督や方言指導の先生よりも怖かったのが堺さん。自分の出演シーンでもないのに『違います!違います!』と言ってきて、方言指導の先生がマルを出して下さっていても堺さんが飛んで来るんです」と迷惑だった様子。「でも堺さんの指導のおかげで宮崎弁がナチュラルになりました」とフォローも欠かさず、堺は恐縮しきり。堺と同じく保健所の先輩職員を演じたでんでんも「堺君が近づいて来ると、僕も同じ距離だけ下がっていました。本当に厳しくて・・・」とすかさず突っ込みを入れた。

また、映画初出演となった“オードリー”の若林正恭は保健所の職員役ながら犬が苦手だったようで、「柴犬のみ撫でられるようになって克服できたかと思うのですが、チワワは触れません」と会場に駆けつけていた犬たちにも及び腰。相方の春日からは友情出演したいと言われていたようで、「一度、春日が差し入れで一袋200円のカリカリ梅を持ってきたことがあったんですが、差し入れの中でダントツ安かったですね」と暴露。すると中谷は「えっ!一粒200円じゃなかったんですか?」と小声で驚いていた。

動物との撮影はハプニングが付き物だが、今回の現場でも一騒動あったらしく、中谷は「保健所の檻が排水溝で通じていて、一匹の小型犬が別の檻に逃げてしまったんです。その犬が私の前でウンチをなさって。本番中にそれを自分で召し上がって、吠えた時に口から匂いが漂って、笑いを堪えるのが本当に大変でした」と話すと、若林も「その時の中谷さんのセリフが『もう見てられない!』っていうもので、あまりにハマっていて」と笑い出し、「人間には計り知れない動きをしてくるので、リハーサル、テスト、本番と毎回新たな気持ちで撮影ができました」と中谷も笑いを必死で堪えていたことを明かした。

そんなほのぼのとした現場を反映したあたたかい映画に仕上がったようで、堺は「監督もおっしゃられたとおり、愛情の連鎖をテーマにした心あたたまるストーリーになっています。是非、ご家族でご覧いただいて、大人は大人なりに、子供は子供なりに沢山のことを感じていただければ嬉しいです」と締めくくった。

公開情報 松竹配給「ひまわりと子犬の7日間」は2013年3月16日全国公開
公式サイト:http://www.himawari-koinu.jp/

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