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櫻井翔、藤原竜也に「噛み付かれたらどうしようか」と戦々恐々!「神様のカルテ2」完成披露会見(2014.01.31)

2011年に公開された「神様のカルテ」の続編となる「神様のカルテ2」の完成披露会見が1月30日(木)に行われた。前作で末期ガン患者の心と向き合い成長していく地方医師、一止を演じた櫻井翔、その妻、榛名役の宮崎あおい、一止の恩師、貫田役の柄本明の他、本作から加わった一止の大学時代の同期、進藤役の藤原竜也、その妻の吹石一恵、貫田の妻の市毛良枝、御嶽荘の新たな住人となる濱田岳、深川栄洋監督が登壇した。櫻井は「悩み苦しみながら向き合った作品だったので、続編の話を頂いた時は悩みましたが、完成した作品を観て、参加させて頂いて本当に良かった。素敵な作品に仕上がっています」と挨拶した。

妻の出産を心待ちに本庄病院での仕事に邁進する一止の前に、大学時代の同期、進藤が赴任して来る。一止は、かつて「医学部の良心」と言われていた親友との再会を喜ぶが、進藤は勤務時間が終わるとすぐに帰り、時間外の呼び出しにも応じない。進藤のそんな姿勢に疑問を感じた一止は衝突してしまう。そんな時、恩師である貫田内科部長が院内で倒れる。それぞれ事情の異なる3組の夫婦の物語を絡ませ、友情、愛情、仕事、家族など幾つものテーマが描かれていく。

続編ということについて、深川監督は「映画界の歴史の中で『2』というのは難しく、『1』と比較されたり、『3』のつなぎだったり。それに立ち向かっていけるのか心配でしたが、新しい映画を新しい世界の新しい地図を広げながら作っていこうと0から考えて作った映画です。『1』と繋がる部分はありますが、新しい作品として観にきて頂きたい」と挨拶。櫻井も「続編に踏み出せた一番のきっかけは、監督が『1とは全く違う2を作ろう』と仰って下さったからで、撮影中は頭のどこかに置いてしまっていましたが、完成した作品を観て監督の仰っていたことが解り、冒頭の10分で前作との違いを見せ付けられました。『神様のカルテ』の世界観の中で、また進化したものが出来たのではないかなと思っています」と語った。宮崎も「この作品から観ても楽しんでもらえるような、続きだけど新しい1本ができたのではないかと思います」とコメント。

前作も和やかな暖かい現場だったようだが、「今回も前と同じようにホッとする感じでしたが、新しいものを作ろうという気持ちがみんなもあったので、新鮮な気持ちで過ごせる部分もあり、ホッとできる部分もあり、変わらず居心地の良い現場でした」と宮崎が語ると、櫻井も「そうですね。自然に何をするわけでもなく過ごせる現場で、宮崎さんは今回は余り寝なくなりましたね。前は気付くと寝ちゃっていたというのが多かったのですが」と楽屋での裏話を明かし、宮崎も「そうですね。2年経って少しは成長したかな」と返したが、「どうして寝なかったのか?」との質問に、「編み物をしていたので寝なかったのだと思います」と答えた。劇中、一止の着ているセーターは榛名の手編みという設定で、それにならって宮崎も編み物に夢中だったようだ。櫻井も「横に編み物をしている女性がいるというのも妙に落ち着いて良いですね」とニンマリ。

一止が進藤と衝突し、帰ろうとする進藤の頭からコーヒーを浴びせてしまうシーンでは、「緊張しましたね。頭からかけるなんて2度も3度もできることでないし、一発OKにしないといけないと。かけた後、『藁の楯』のように噛み付かれたらどうしようかと一瞬、頭をよぎり・・・」と櫻井が冗談めかして言うと、「あれは台本にない櫻井君のアドリブです」と藤原がツッコミ、すかさず「それは嘘、嘘、台本にあるし、原作にもあります」と慌てて答える一幕もあったが、「櫻井君にかけられるのなら本望です」と言われ、櫻井はホッとしていた。

深川監督は現場では“不思議な人”だったようで、「監督が醸し出す不思議な雰囲気が漂う現場でした」(吹石)、「不思議な監督と出来て幸せ」(市毛)などのコメントが多く、柄本も「先ほど、自作を延々と語るのを聞いて、やはり変態だと思いました。現場で変態と呼んでいたんですよ、良い意味ですけど。撮影中の指示が面白い、不思議なかた」と語った。また、「素敵な作品」「大好きな作品」「お気に入りの1本」など、皆が絶賛する中、柄本は「実はまだ、出来上がった作品を観ていません」と恐縮し、共演者たちから「良い作品ですよ」と促され、「これから観ようと思います」と宣言した。

公開情報 東宝配給「神様のカルテ2」は2014年3月21日(金)全国公開
公式サイト:http://www.kamisamanokarute-movie.jp/

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