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受賞者はみんな阿部寛と一緒に「テルマエ・ロマエ」に出演決定!?「第56回ブルーリボン賞」授賞式(2014.02.12)

東京映画記者会が主催する「第56回ブルーリボン賞」の授賞式が2月11日(火)にイイノホールで行われた。司会は昨年度の主演男優賞を受賞した阿部寛(「テルマエ・ロマエ」「麒麟の翼~劇場版・新参者~」「カラスの親指」)と主演女優賞受賞の安藤サクラ(「かぞくのくに」)が務めた。阿部は「安藤さんは去年、このためにアナウンス学校に通いたいと言ってましたが・・・行きました?」と切り出し、安藤も「滝川クリステルさんのつもりでここに立っております(笑)。とにかく客席の皆さんと受賞者の方々を祝福して、楽しい式にしたいと思うので、温かい目で見守っていただければ」と落ち着いた様子。これに対して緊張気味の阿部は「最初に外国サクシンショウの発表です」と噛みまくりで、場内は笑いで包まれた。

新人賞を受賞した黒木華は「このような賞をいただけて、本当に光栄に思います。全ての作品の監督、キャスト、スタッフの方々のお陰なので、『ありがとうございます』と会った時に伝えたいです。これからも頑張ります」とおっとりと語り、阿部から「いろんな役を演じてらっしゃいますが、もし私と共演することになったら、どんな役で共演していただけますか?」と聞かれると「一緒に温泉に浸かりたいです(笑)」と「テルマエ・ロマエ」シリーズに出演希望ともとれる発言。

助演女優賞の二階堂ふみは「素晴らしい賞をいただけて本当に光栄です。爆弾を作ったり、血を吐いたり、血の上をすべったりと強烈な現場が多かったんですけど、毎回、勉強させていただいて・・・スイマセン!緊張してしまってて」と言葉を詰まらせながらも「監督、キャスト、スタッフの方々、マネージャーさんや母や父に感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔になり、またも阿部から「もし僕と共演するなら?」と質問されると「黒木さんの隣でタオルを交換するような役で交ぜていただければ」と答え、客席は爆笑の渦。

助演男優賞を受賞したピエール瀧は、『凶悪』で笑いながら人を殺すというハードな役を演じたことについて「実は逡巡したんですよね。実際の被害者や遺族の方もいらっしゃるので、関わりを持つのは・・・と思ったんですが、リリーさんに一緒にやろうと誘われて」と明かし、リリー・フランキーとは「キャッキャ言いながら人を殺して、『ハイ、カット!』と声が掛かったらすぐにDSを開いて『どうぶつの森』をやってました(笑)。みんな『なんなんだ!?コイツら』と思ったんじゃないかと。すいません」と反省。お決まりとなった阿部からの「僕と共演するなら?」には、「背中を流す役でお願いします」と穏やかに対応した。

主演女優賞の貫地谷しほりは「ビックリ、嬉しいというか、ステージに上がって来る時も、小学校の時を思い出して。席で将来の夢を言って、ここで賞状をもらって、卒業式みたいだなと。その頃は夢が無くて、中学生の時にスカウトされて、初めて女優になりたいという夢が持てて。26歳の時に26本目の作品で主演女優賞をいただけて、なんだか本当・・・夢のようです」と涙を浮かべた。来年、司会を務めることについては「なんなんでしょうね。この根拠の無い自信は。すーごく楽しみです!」と頼もしい答え。

主演男優賞を受賞した高良健吾は「賞をいただける機会があると、俺でいいのかな?と思っちゃうんですね。今思えばもっと出来たとか、反省することもあるけど、でもあの現場で精一杯ガーってやってたことは、二度と出来ないと思ってて。特に『世之介』は24歳の春に撮って、あの瞬間にしか出来なかったと思います」とキッパリ。普段から交流があるという安藤は「『世之介』は普段の健吾君の可愛らしさというか、近い感じがしたんですけど」と語り掛け、「昨日、サクラさんも凄い緊張してるって言ってたよね。でも滝川クリステルさんなんだなと思って」と返し、安藤も照れ笑いを浮かべていた。

最後には再び阿部の「僕と共演するなら?」が飛び出し、「僕も顔が濃い方なので。ローマの方へ」と高良も答え、「一緒に一族に入りますか?もしそういう機会があったら嬉しいですね」と阿部もニンマリ。大役を終え、安藤は「あーーー、楽しかったです!至らない点もあり、これで私たちブルーリボン賞の選考に関わってくるかも」と冗談めかし、阿部も「もう声が掛からないかも」と自虐的に語りつつ「皆さんの笑顔が見れて幸せでした。本日はありがとうございました」と晴れやかに授賞式を締めくくった。

【受賞結果】
▽作品賞=「横道世之介」(沖田修一監督)
▽監督賞=大森立嗣(「ぼっちゃん」「さよなら渓谷」)
▽主演男優賞=高良健吾(「横道世之介」)
▽主演女優賞=貫地谷しほり(「くちづけ」)
▽助演男優賞=ピエール瀧(「凶悪」「くじけないで」「そして父になる」)
▽助演女優賞=二階堂ふみ(「地獄でなぜ悪い」「脳男」「四十九日のレシピ」)
▽新人賞=黒木華(「舟を編む」「草原の椅子」「シャニダールの花」)
▽外国作品賞=「ゼロ・グラビティ」(アルフォンソ・キュアロン監督)
▽特別賞=故 大島渚(監督)、故 三國連太郎(俳優)

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