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浅野忠信「ふみちゃんがいなければ貰えなかった賞」!!「私の男」第36回モスクワ国際映画祭W受賞記者会見(2014.07.01)

浅野忠信・二階堂ふみ主演映画「私の男」が、世界四大映画祭の一つ「第36回モスクワ国際映画祭」のコンペティション部門で見事、最優秀作品賞と最優秀男優賞の2冠を獲得し、浅野忠信、二階堂ふみ、熊切和嘉監督の受賞会見が6月30日(月)に行われた。浅野は「素晴らしい賞をいただけて本当に嬉しいです。なかなか(世界的な賞で)トロフィーを握ることがなかったので、いい重みだなと感じています」と受賞の喜びを語った。

本作は第138回直木賞を受賞した桜庭一樹による同名小説を映画化。10歳で孤児となった少女・花は、遠縁にあたる青年・淳悟に引き取られ、孤独なふたりは北の大地で寄り添うように暮らし、濃密な関係を築いていく。北海道の壮大な風景を舞台に、禁断の純愛とエロス、そしてふたりを待ち受ける悲愴な運命が描かれる。

同映画祭での最優秀男優賞は、第13回の『ふるさと』(神山征二郎監督)で加藤嘉が受賞して以来、31年ぶりの快挙。これを受け浅野は「ロシアを含め、いろいろな国の人たちとお仕事させていただいてきて、映画に対する取り組み方や情熱の持ち方を教わってきました。それがこういう形で認めてもらえて嬉しかったです」と喜びを噛み締め、「30代でいろいろと模索し、40代を迎え再スタートを切りたいと思っていました。若いときには表現できなかった奥行きを持った人間を演じてみたく、これをきちんと吐き出しておかないと次に進めないと感じていたので、ムキになるくらい役に向き合っていました」と役への熱い思いを語った。W受賞の快挙に二階堂は「こういう賞をいただいて浮かれるような気持ちも少しありますが、しっかりと受け止めて感謝の気持ちを忘れずに、これからもいい映画を作れるような役者であれたらいいなと思います」と真摯に語り、監督に祝福のメールを送った際に「私のアドレスを登録してなかったらしく、『本当ですか!ありがとうございます・・・どなたですか?』という返事がきました」と受賞後の裏話を明かした。

現在、台北映画祭で審査員を務めている熊切監督はネット中継での参加となり、画面越しに浅野を見るなり「髪切りましたね」と久々の対面に笑顔を浮かべ、第21回の『生きたい』(新藤兼人監督)以来、15年ぶりの最優秀作品賞受賞に「本当に光栄なことです。これからもっと覚悟を持って丁寧に撮っていかなければと思います」と喜びと共に決意を示した。また、主演の2人をキャスティングした理由について「浅野さんは昔から大好きな役者さんで、原作を読んでいる時からイメージしていました。二階堂さんとは以前、別の作品のオーディションで知り合っており、ひと目見た時からイメージしていた花がそこにいると感じました。一緒に仕事をして、生身の切実さというか、よりイキイキとやっていただけたので、撮っていてワクワクしました」と明かした。

撮影現場では、淳悟と花という関係性を保ったまま過ごしたという2人。その空気感に二階堂は「浅野さんから言葉での教えはなかったのですが、役者としてのあり方を背中で感じていました」と印象を語ると、浅野も「ふみちゃんの花としてのただならぬ存在感と溢れ出る力がなければ、淳悟という役はあり得なかったと思います。ふみちゃんがいなければ貰えなかった賞です」と称賛。その言葉を受け二階堂は「映画への憧れが強く、この世界に入りました。その時に見てきた映画の中に浅野さんが出演していて、なんて素敵な役者さんなんだろうと憧れていた先輩からお褒めの言葉をいただいて、グランプリ受賞と同じくらい光栄に思います」とハニカミながら喜んだ。

最後に、公開されたばかりの映画をPRすべく、「日本の方々にも、こういう形でこの映画の存在を知っていただけたと思うので、興味をもった方は是非、映画館に足を運んでいただきたいです。決して簡単な内容ではないですが、我々も最大の力を込めて作った作品ですので、自信をもって皆さんに楽しんでもらえると信じています」と浅野が挨拶。二階堂も「私にとって運命の作品で、このような賞もいただいたとても素晴らしい作品です。ぜひ劇場で堪能してください」と熱い思いを込めて締めくくった。

公開情報 日活配給「私の男」は6月14日(土)から新宿ピカデリー他全国公開
公式サイト:http://watashi-no-otoko.com/

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