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オーランド・ブルーム、佐々木希にプロモーションをお任せ!?「ケープタウン」来日記者会見(2014.08.27)

第66回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門でクロージングを飾ったサスペンス・アクション「ケープタウン」の来日記者会見が8月27日(水)に行われ、主演のオーランド・ブルームが登壇した。約7年ぶりの来日で、2007年の「パイーレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」以来の公式会見となるオーランドは「日本に戻って来られて嬉しい!素敵な記憶がたくさんあって早く日本に戻りたいと思っていた。今回も大好きな日本食と日本文化を味わって帰りたい」と挨拶。ゲストとして女優の佐々木希も駆け付け花束を贈呈した。

南アフリカ・ケープタウンで起こる「子ども失踪事件」の捜査をする2人の刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)は、事件の背後に麻薬を巡る組織的な陰謀と街に潜む根深い闇が関係していることに気付く。そして、事件の真相に辿り着きつつある2人の前に、最新の銃器で武装した凶暴なギャングたちが立ちはだかる。原作はフランス推理小説大賞他、7つの賞を受賞した小説「ZULU」。監督は「ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀」のジェローム・サルが務める。

本作でオーランド演じるブライアン・エプキンは、仕事はできるが女にだらしなく酒を手放せない刑事という、これまでにないワイルドな役柄。これについてオーランドは「このキャラクターが出演への決め手だった。自堕落な生活を送っているが、間違っていない倫理観・価値観をしっかり持っていて、演じ甲斐があるなと思ったんだ」と役への思いを述べ、「演じる上で気を遣ったのがアクセントと肉体だった。6ヶ月かけてウェイトトレーニングや有酸素運動、食事制限をして体作りをしたよ」と撮影前の苦労も明かした。

ブライアンとコンビを組む刑事を演じる、アカデミー賞俳優のフォレスト・ウィテカーについて「彼は真のアーティストであり、役への向かい方はグッとくるものがあった。人柄も素晴らしく、人間性・思慮深さ・心の広さは本当に素敵だったよ。共演できただけで僕にとっては贈り物のようなものだから、また共演する機会があるならどんな作品にでも出たいね」と初共演に感激しきり。

南アフリカでの撮影について「この地で警察官であるということはほんとうに大変な事だと思う。警察官として南アフリカで生きる事の厳しさ、そして一般の人々の生活がいかに厳しいかも目の当たりにしたよ。それは言い換えれば、1人の命の代価が安いということでもあり、厳しい現実に直面したくないという思いから、ブライアンが煙草を吸ったり、アルコールや薬に依存してしまうキャラクター造形が浮かび上がってきた」と複雑な思いを吐露。「ケープタウンという場所が大きな存在感をもって、1つのキャラクターとして描かれているんだ。この場所にいることがどういうことか経験できると思う」と熱く語った。

また、オーランドの過去の主演作「エリザベスタウン」(05年)の大ファンだという佐々木希は「オーラがすごい!顔が小さいし、映画で見るのもカッコイイですけど、生で見るほうがやっぱりカッコイイです」と照れながらオーランドに挨拶。今までとは違う役柄に「肉体美にやられてしまいました。自堕落だけど最終的に一番頼れるカッコイイ存在で、そういう男性に女性は惹かれると思います。同僚との絆や家族との愛に感動しましたし、最後まで釘付けでした」と本作の見所をアピールすると、「僕の代わりにプロモーションしてもらったほうがいいかもしれないね。これからヨーロッパのプロモーションもお任せしていいかな」とオーランドからお願いされていた。

前日の26日に来日したオーランドは「原宿、渋谷などを散歩して、日本の文化に触れるのを楽しんでいるよ。日本のユースカルチャーが大好きで、他のどこにもないユニークな文化。そして若者がユニークであることを大切にしていることが素晴らしいね」と7年ぶりの日本を楽しんでいる様子。

最後に「今まで演じたキャラクターとは全く違い演じ甲斐があった。そんなキャラクターを皆さんが見て楽しんでくだされば嬉しいです」とPRし、日本語で「ミンナ、ダイスキ!」と挨拶して締めくくった。

公開情報 クロックワークス配給「ケープタウン」は2014年8月30日(土)から新宿バルト9他全国公開
公式サイト:http://capetown-movie.com/

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