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仲間意識が強く、フィーリングもぴったり!「第27回東京国際映画祭」コンペティション国際審査委員会見(2014.10.24)

「第27回東京国際映画祭」のコンペティション部門国際審査委員記者会見が10月24日(金)に行われ、審査委員長のジェームズ・ガン氏(映画監督)、審査委員のイ・ジェハン氏(映画監督)、ロバート・ルケティック氏(映画監督)、エリック・クー氏(映画監督)、デビー・マクウィリアムズ氏(キャスティング・ディレクター)、品川ヒロシ(映画監督/芸人)の6名が登壇した。

低予算映画を作ることからキャリアをスタートさせ、脚本家、カルト映画監督として高い評価を得たのち、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の監督と脚本で商業的にも成功を収めたジェームズ・ガン氏は「シンプルな決断で、自分が一番好きな作品を選びます。映画は自分が知らなかった世界に飛び込める。そして新しい何かを発見する。映画館を出た時には自分のことがより理解できる、または一緒に行った人のことをもっと理解できるようになるのではないかと思います。いろいろな答えを求めてここに来ていますが、最終的にはみんな同じところに落ち着くのではないかと思います」と、どんな作品に巡り合えるのか期待と希望で楽しみにしていると挨拶した。

「私の頭の中の消しゴム」「サヨナライツカ」「戦火の中へ」を監督し、東アジアの新世代国際派監督の一人であるイ・ジェハン氏は「監督の世界に閉じこもってしまう人生ですが、今回は素晴らしい作品をフィーリングで観たい。個人の課題として、自分が観たことのないような作品に心を打たれたいとワクワクしています」とコメント。

2001年の「キューティ・ブロンド」で長編監督デビューして以来、「パワー・ゲーム」「キス&キル」といったA級ハリウッド映画を発表しているロバート・ルケティック氏は「世界的に人間が置かれている立場は危機的です。それが世界的な問題であろうと個人的な問題であろうと、映画というのは希望をもたらしてくれると思います。心が打たれる、希望が持てるテーマがとても大事だと思います」と映画に対する視点を語った。

シンガポールの文化勲章をはじめ、多数の受賞歴があるエリック・クー氏は「シンプルなフォームでありながら、心に直接語ってくれる、感性の部分に訴えてくれるような映画を探しています。今回のメンバーはフィーリングが似ていると思うので、心を揺さぶる作品を求めています」とコメント。

審査員の中で紅一点であり、現在、ジェームズ・ボンド・シリーズ最新作「Bond 24」をキャスティング中のデビー・マクウィリアムズ氏は「通常の映画の見方と違い、どんな映画を見せられるのか全く見当が付かずにいますので、チャレンジだと思います。自分の考えを変えてくれる映画や、経験したこともないようなことがあるかもしれないので、楽しみです」と語った。

また、芸人で映画監督の品川ヒロシ氏は「普段芸人をやっていますので、『また文化人ぶりやがって』と仲間に言われると思い、どうしようかなと思ったのですが、このメンバーを聞いて、あまりに豪華で、皆さんの映画のファンだったし、少々揶揄されてもやっとくべきだろうなと思い受けました」と会場を笑いで包み、「この中で一番キャリアが浅いので、お客さんに近い感覚だと思うし、映画はお客さんのものだと思いますので、なるべくお客さんの気持ちで観て、本当に面白いと思った作品を言って、プロフェッショナルなことはその後だと考えています」と初審査員としての意気込みを語った。

公開情報 公式サイト:http://tiff.yahoo.co.jp/2014/jp/

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