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佐藤浩市&樋口可南子、夫婦役に「あうんの呼吸が自然とできた」と自信!!「愛を積むひと」完成報告会見(2015.05.13)

“日本で最も美しい村”北海道・美瑛町を舞台に、人生の希望と豊かさを描いた感動作「愛を積むひと」の完成報告会見が5月13日(水)に行われ、初の夫婦役を演じる佐藤浩市と樋口可南子をはじめ、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督が登壇した。佐藤は「妻がいないと何もできない夫を演じました」と挨拶すると、樋口は「女房依存症の男を愛しく愛しく思う、しっかりした妻をやらせて頂きました」と返し、息の合った夫婦ぶりを覗かせた。

原作は、翻訳本としては異例のロングセラーを続けている、エドワード・ムーニー・Jr.著の「石を積むひと」。第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと北海道に移り住んだ夫婦・篤史と良子であったが、良子は以前から患っていた心臓の病を悪化させ他界してしまう。心を閉ざした篤史であったが、良子が死の直前に綴った自分宛の手紙が届いたことをきっかけに、周囲の人々との交流、そして長年疎遠となっていた娘と再会し心を取り戻していく。

初の夫婦役を演じるにあたり、話し合ったことはあるかと聞かれた佐藤は「全くないんですよ。世代も近いですし、同じように日本映画界に入り接してきた先人・先達の方や、映画に対する意識が近いものがあったので、あまり現場で(役作りに関する)話をするという必要がなかったです」と語ると、樋口も「いろんな映画の現場を拝見し、同じ時代を生きてきた匂いがして、お互い持ち寄ったものを自然と音合わせのように現場で出来てしまう感覚は初めてのことでした。この夫婦をこうしたいという思いが暗黙の内にできていて、あうんの呼吸が自然とできる方でした」とお互いを称賛し合った。

2人の娘役を演じる北川は「浩市さんとの初対面が、クライマックスのシーンからですごく緊張してしまったんですが、浩市さんの方から『すごく大変なシーンだから撮影の前に話でもしないか』と声をかけていただいて・・・」と明かすと、佐藤が「カミさん(樋口)とはそういうことしてないのに(笑)」とつぶやき、笑いを誘った。

“日本で最も美しい村”連合第一号に認定された美瑛町にオープンセットを建て、1年に渡り敢行された撮影に朝原監督は「思った以上に風景に助けられ、あそこに家を建てたことが演出としては一番良かったと思います。俳優さんが皆その気になって演じられたのは、あの場所に家を建てられたからであり、美瑛という場所に感謝しています」と語った。そんな美瑛町について吉田は「季節の移り変わりが色濃くて、本当に美しい町でした。でも(居酒屋の)閉店時間が早いので、飲兵衛の私には物足りない気持ちもありました」と冗談交じりに語った。

佐藤とのシーンが多かったという野村は、大先輩との共演に「最初会った時は緊張して何も喋れなくて、でも喋らないと怒られるのかなと思いながら現場にいましたが、ずっと一緒にいると自分の知らないことをやってくださるので、見ているだけで勉強になりました」と感謝を述べた。一方、樋口に対しては「すごくフランクに話してくれて・・・浩市さんが話してくれなかったという訳じゃないんですけどね!!」と焦って弁解し、「ほんとにフランクなお2人で良かったなと思います」と苦笑いを浮かべた。

本作のストーリーにちなみ理想の夫婦の在り方について問われると、17才の杉咲は「まだ結婚について考えたことはないのですが、理想の夫婦は・・・別れないですかね」と初々しく語り、吉田は「理想の夫婦・・・それが分かっていれば今、私は独身じゃないはずなんですが」と自虐的に話すも「九州女なので、男性を立てつつ、実は掌で転がしているというのが理想の形かなと思います」と語った。女優の角替和枝を妻に持つ柄本は「うちは40年くらい一緒にいるんですが、忍耐・辛抱・我慢・諦め・・・そして絶望ですか」と夫婦生活大ベテランの貫禄を見せ、「そういったことを通り抜けて一緒に居られればいいのではないですか」と語り会場を沸かせた。

公開情報 アスミック・エース/松竹配給「愛を積むひと」は2015年6月20日(土)全国公開
公式サイト:http://ai-tsumu.jp/

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