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日本オフィス設立&今秋サービス開始!世界6200万人が視聴する「Netflix」プレゼンテーション(2015.06.19)

50カ国の約6200万人が視聴する世界最大のインターネット映画・テレビドラマ配信サービス「Netflix」は今秋、日本でサービスを開始することから、その特徴や企業理念についてのプレゼンテーションを6月19日(金)、新設した日本オフィスで実施。登壇したグレッグ・ピーターズ代表取締役社長は「日本のユーザーが体験したことのないユニークなサービスを提供できることを楽しみにしています。4K作品としては最大のライブラリーを持ち、HDRなど最新技術も取り入れ、視聴者それぞれの好みにあった作品をリコメンドします。何より配信コンテンツが最大の魅力であり、世界中から集まる素晴らしいストーリーをNetflixで発見して下さい」と熱く語った。

米国では既に全世帯の4分の1が利用者とされ、日本での「映像配信」サービスという感覚よりもテレビ放送のチャンネルの一部に近いイメージで定着している。この春から発売されている新型テレビのリモコンの一部には「NETFLIXボタン」が設置されており、東芝とパナソニックは対応機種を既に販売、今後はシャープとソニーの対応機種も店頭に並ぶ。また、テレビだけでなく、インターネットに繋がっていれば、スマートテレビ、タブレット、スマートフォン、パソコン、ゲーム機器、セットトップボックスなどからいつでもどこでも見られるのも特徴。低料金の月額定額制(料金プランについては未定)で、会員は好きな時に解約し、好きな時に戻ってくることもできる。

さらに、ピーターズ社長も語っていたとおり、レコメンド(おすすめ)機能が充実しており、それぞれの会員の興味に合ったタイトルがホーム画面上に表示されるアルゴリズムを開発。例えば家族で利用する場合、“父親”“母親”“子供”それぞれパーソナルな視聴が可能となり(5人までプロファイル可能)、個々が過去に視聴した履歴を解析し、最適なカテゴリーに紐付け、好みと思われる作品を提示する。また、似たような好みを持つ視聴者から人気の作品も一覧として表示。実際に利用しているユーザーの75%がレコメンド結果から視聴しているということで、その精度の高さがうかがえる。

ピーターズ社長と共に登壇した大崎貴之副社長は「TVシリーズ、映画、アニメ、ドキュメンタリー、コメディと、クオリティの高いコンテンツを配信していきます。自社制作としては『ハウス・オブ・カード』が話題となることが多いのですが、コアファンの多いアニメなどにも注力します。ポリゴン・ピクチュアズと組んだ『シドニアの騎士』は世界でも人気で、我々も勇気付けられているところなので、日本のアニメの素晴らしさを世界に発信していきたいと思います」とコメント。

また、ピーターズ社長も「日本のローカルコンテンツに力を入れていきたい」としており、「日本の素晴らしいクリエイターが作り出す作品を世界に見ていただく機会が提供できるだけでなく、世界からの反応をクリエイターに即座に伝えることも可能です。どの国や地域で作品が受け入れられたか、どのタイミングで提供するのがいいかなど、幅広いビジョンで支援できます」と語り、過去の日本のTVシリーズや映画の提供については「著作権の問題など複雑な面もありますが、各スタジオや放送局、プロデューサーらと話し合い、展開できる作品もあると思っています」と前向きな姿勢を見せた。

日本におけるサービス開始に向けては、ラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟監督制作のSFアクション大作「センス8」や、レオナルド・ディカプリオ製作総指揮によるドキュメンタリー「ヴィルンガ」(アカデミー賞長篇ドキュメンタリー部門ノミネート)など多くのオリジナル・コンテンツを配信。先日、フジテレビと共同で「テラスハウス」の新作と連続ドラマ「アンダーウェア」を制作&配信することも発表したばかりだ。今回のプレゼンテーションでは、Netflixが独自に製作した「マルコ・ポーロ」の映像や、マーベルとタッグを組んだ4Kドラマ「デアデビル」(第1シーズン13話)の予告編なども披露された。コンテンツ数については未発表だが、サービス開始時には全体の4割が日本、6割が海外(主にアメリカ)のコンテンツとなる見込みとしている。

公式サイト https://www.netflix.com/jp/

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