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いわきでのロケが出来て良かった!!「超高速!参勤交代 リターンズ」完成報告会見(2016.06.16)

実在の湯長谷藩(現在の福島県いわき市)を舞台に、幕府から参勤交代を命じられた弱小貧乏藩が、知恵と工夫で江戸への参勤を成し遂げる姿を描き、2014年にヒットした「超高速!参勤交代」に続き、今回は江戸から湯長谷へと帰る交代を描いた「超高速!参勤交代 リターンズ」の完成報告会見が、6月16日(木)に行われ、佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、西村雅彦、寺脇康文、陣内孝則、六角精児、柄本時生、本木克英監督、猿の菊千代が登壇した。

故郷を目指し、ゆっくりと江戸を出発した湯長谷藩主、内藤政醇をはじめとする一行は、道中、湯長谷で一揆が起きたという知らせを受ける。2日以内に一揆を収めなければ、藩のお取り潰しは免れないと聞き、行きの倍の速度で帰るはめとなり、命からがら戻った彼らを待ち受けていたのは、老中・松平信祝の陰謀だった。

前作では震災の影響で出来なかったいわきロケを、この度は敢行。いわき市の人々と“じゃんがら念仏踊り”のシーンを撮影したということで、佐々木は「タイムトリップして殿様にしてもらったような幸せを感じた。前回出来なかった小浜の海岸を走るシーンが撮れて、リターンズをやって良かったと思った」と感慨深けに語った。

今作では佐々木の妻となったお咲役の深田も一緒に踊ったということで、「歓迎していただき、改めて皆さんがこの作品を愛していると思った。作品の面白さ、素晴らしさを沢山の方に伝えられるよう努めます」と明言。本木監督も「市民の協力を得られ、重要なシーンを撮ることができました。再び、“ふくしま、ガンバレ!”というメッセージを少しは込められたと思う。『いわき、ありがとう』と言いたい」とコメント。

続編をやると聞き佐々木は「嘘でしょ、またですか?参勤終わりましたよ。また走るんですか?」と思ってしまったというが、知恵者で口うるさく、大声の家老役を演じる西村は「翌日から長距離を走るのが苦にならないよう、毎日走って身体作りに励み、人前でも大きな声で話しました」と即行動に出たことを告げた。本木監督は「続編は、皆さんがご自身のキャラクターを理解されていて、より面白く出来、現場力がさらに爆発しました」と満足気に語った。

また、馬廻役の柄本はいつも一緒にいる猿の菊千代が、前作では赤ちゃんで大変な思いをしたということで、「また、菊千代と一緒か・・・」と不安だったようだが、「成長していて楽だった。肩にも乗ってくれて、言うことを聞くようになっていて嬉しかった」とコメント。佐々木も「誰よりも成長して、断トツにパワーアップしたのは菊千代。良い芝居をして、持っていかれた。ちょっと悔しいほど」と語った。そんな菊千代は、一発芸を披露して、会場を沸かせた。

前作からのメンバーということでチームワークも抜群で、庄内映画村のロケでは寺脇と西村の行きつけの蕎麦屋で昼過ぎから翌日の昼まで飲み明かし、楽しいひとときを過ごしたそうで、深田はと沢山飲んだことを明かし、佐々木も「ロケで一番の思い出ですね」と語った。普段は飲めない柄本も初めて日本酒を飲んだそうで、和気藹々とした雰囲気が伝わってきた。

残念ながら、幕府かたで一緒の時が少なかったという老中役の陣内は、前作でメイクが濃すぎるという意見をネットで見て、「今回もっと濃くしようと。デヴィッド・ボウイをイメージしてレインボーカラーのアイシャドウにして」とアクセントを出したことを語り、本木監督も「やりすぎと思っていたが、陣内さんの明快な説得に負けてしまって。それもいいかなと今は思う」と苦笑い。

佐々木も「時代劇って面白いな、楽しいな、自由だなと思います。レインボーカラーのメイクにしかり、大声で話すこと、いろんなことしかり、何でもありで」と語った。最後に本木監督は「時代劇だからこそ、時代劇でしか出来ない、自由な表現を思い切り詰め込んで楽しい作品になりました。再び、まさかのヒットとなるように願っています」と締めくくった。

公開情報 松竹配給「超高速!参勤交代 リターンズ」は2016年9月10日(土)全国公開
公式サイト:http://www.cho-sankin.jp/

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