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原作者の湊かなえも大絶賛!17歳の闇を描いた「少女」完成報告会見(2016.09.12)

湊かなえが「告白」の次に発表した100万部を超える衝撃のベストセラー小説の映画化「少女」の完成報告会見が9月12日(月)に行われ、主演の本田翼、山本美月、真剣佑、佐藤玲、三島有紀子監督、原作の湊かなえ氏が登壇した。親友の敦子が集団でいじめられていることを知りながら助けることができない由紀を演じた本田は「新しい自分を見てもらえる作品だと思っています」と自信をのぞかせ、いじめの対象になりながら、親友の由紀の“闇”を目撃してしまう敦子を演じた山本も「この役は私にとっても挑戦でしたが、皆様に観ていただいて、どう思っていただけるか楽しみです」と笑顔で挨拶した。

心に闇を抱える女子高生の由紀と敦子は、「死体って見たことある?」という転校生の何気ない一言をきっかけに、死とは何なのか?死を知りたいという願望に囚われていく。これまでも「17歳のカルテ」や「17歳の肖像」など、17歳という危うい年齢の少女たちを主人公にした映画が作られてきたが、その中でも本作は湊かなえ、三島有紀子、本田翼、山本美月という“4人の女性たち”が仕掛ける“死”にまつわる禁断のミステリーとなっている。

三島監督は「湊かなえさんには、この作品を生んで下さってありがとうございます!と言いたい。湊さんのミステリー作品の中でも青春小説と言えると思います。現場は大変でしたが、役者たちにはスクリーンで新しい自分を発見してもらえたらと思い、それが恩返しになると思っています。この作品に参加できて良かった!と思っていただけるように作りあげました。ドキドキしながら10月8日の公開を迎えたいと思います」とコメント。

原作の湊氏も「私が言うのもなんですが、素晴らしい作品に仕上がっております!山場のシーンの撮影を見学させていただいたのですが、完成作を観たら、ベストシーンがどんどん出てきて、どこを切り取っても素晴らしく、全部の撮影を見たかったくらいです。小説を書きながら、頭の中で映像が浮かんでいるのに『由紀はこんな表情をするんだ』と自分が思い描いていたものと、また違う角度から観ることが出来て発見がありました」と絶賛。

本田は作品を観て「映像が美しくて、ストーリー展開に惹き込まれて、自分が出演していながら楽しんで観ることができました。由紀は強そうに見えて脆い17歳の女の子で、これまで演じてきた17歳とは全くタイプが違うので、監督に相談しながら役作りしていきました」と明かし、山本も「現場ではモニターを見ていなかったので、こんなにも綺麗な画に仕上がっているとは思いませんでした。スタッフさんたちの愛を感じる映画になりました」と笑顔を見せた。

由紀の恋人・牧瀬を演じた真剣佑は「独特の世界観で、2回目を観ると新しいことをまた発見できる映画になっていると思います。」とコメントし、親友の死を目撃したという転校生・紫織を演じた佐藤は「映像が美しいのはもちろんですが、ストーリー展開によって、主人公たちの関係性が深まっていくところが見所だと思います」と明かした。

湊氏も見学したというラストシーンは本田と山本にとって過酷なシーンとなったようで、三島監督は「子供たちに『崖から這い上がって来い!』というライオンのような気持ちで演出しました。2人とも普段はヘラヘラ、ユルユルとした感じですが、『よーい、スタート!』の声をかけると一瞬で顔が変わるので、『よーい、スタート!』を言うのが楽しかった」と語り、司会者から「ドSですか?」と質問を投げ掛けられると「監督はみんなドSだと思いますよ」と応戦。すかさず山本は「三島さんはドSだと思います。でも母親のような厳しさなので、愛のある厳しさです」とフォローした。

公開情報 東映配給「少女」は2016年10月8日から全国公開
公式サイト:http://www.shoujo.jp/

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