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池松壮亮と「ラストサムライ」以来の再会!「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」トム・クルーズ来日記者会見(2016.11.08)

全世界で2億ドルを超えるヒットを記録した「アウトロー」続編となる「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」主演のトム・クルーズが1年3ヶ月ぶりに来日し、「ラストサムライ」でもタッグを組んだエドワード・ズウィック監督と共に記者会見を11月8日(火)に行った。「ラストサムライ」の撮影当時12歳だった池松壮亮もゲストとして駆けつけ、トムは「成長したなぁ」と13年ぶりの再会を喜び、ズウィック監督は「『ラストサムライ』の後も、壮亮は素晴らしい作品に沢山出ていると聞いているよ」と語りかけ、トムも納得気に「あの頃から素晴らしかったから、俳優として活躍していることに驚かないよ」と池松の肩を叩いた。

元米軍エリート秘密捜査官にして己の正義のためにはルールを問わない“アウトロー”な一匹狼のジャック・リーチャー。元同僚のターナーがスパイ容疑で逮捕され、軍内部での不審な動きに気付いたことから、大きな陰謀に巻き込まれていく。ズウィック監督は「『ラストサムライ』を日本に持って来た時は、プロとしても個人としても大切な瞬間であったし、トムとの関係を築けた作品ということでも大きな意味があった。再びタッグを組むまでに時間がかかってしまったが、日本にまたトムとの新作を携えて来ることが出来て嬉しい」と挨拶。

2作目となる「ジャック・リーチャー」シリーズについてトムは「リー・チャイルドによる原作シリーズが大好きだった。英国人作家が書いた作品だが、主人公はアメリカ人であり、一匹狼的なキャラクターで、クリント・イーストウッドの『ダーティー・ハリー』や日本で言うなら『用心棒』のようなクラシカルなキャラクターでありながら、ユニークで強い道徳心を持った男だと言えると思う。アクション映画としてももちろん面白いが、感情の動きをとらえたドラマであるし、ユーモアの部分もあって、いろいろな観点から楽しめる作品」と分析。

ズウィック監督も「前作は日本で『アウトロー』というタイトルだったということで、日本語に訳すなら“浪人”なんじゃないかと思う。リーチャーは陸軍の中心に居た人物だが、自分自身のルールに則って行動する男であり、『ラストサムライ』にも繋がるキャラクター。シリーズものとしても、独立した1本の作品としても、観客に楽しんでもらえればと思い、前作のクリス・マッカリー監督が作りあげたキャラクターや周囲の人間関係をより深く掘り下げ、アクションやワクワク感をキープしつつ作り上げようと思った」とコメント。

前作では「ゴーン・ガール」出演前のロザムンド・パイクをヒロインに抜擢したが、今回はカナダ出身の女優コビー・スマルダースを抜擢したことについてトムは「彼女は知的で素晴らしい人だし、演技力もある美しい人で、ターナー少佐を演じるのに最適だと思った。常にその役として最高の女優を探しているんだ」と明かし、「男女問わず、常に情熱を持って全てを映画に注ぎ込んでくれる人と仕事をしたいと思っている。クリエイティブで熱意のある人々からは学ぶことも多いし、私が教えてあげられることもある。観客の好みも様々なので、我々の映画を楽しんでもらえるようチャレンジし続け、チームとして助け合いながら映画を作りあげていく体験が何より好きなんだ」と熱く語った。

また、これまでシリーズものは手掛けてこなかったズウィック監督だが、「トムに声をかけてもらえて運が良かったよ。オリジナリティのある作品が大切だと思ってきたが、トムの『ミッション・インポッシブル』シリーズを観ても、それぞれの作品がそれぞれの監督の特徴を活かして作られているし、何よりトムが監督たちを信頼していることが大きいと思ったので、今回も自分らしい作品が作れるのではないかと思った」と明かした。

ここで、池松壮亮が「トム」という名称の日本酒を手に現われ、久々の再会を喜びながら二人にプレゼント。ズウィック監督が「ラストサムライ」で夕陽をバックにしたトムと池松の一発勝負のシーンが素晴らしかったという思い出話を始めると、トムは「あのシーンは直前に脚本が変えられて、日本語を習い直さなくてはいけなくて大変だったよ」と明かし、「覚えているかい?」と池松に語りかけるも、「覚えてないです・・・」と苦笑いし、会場内は爆笑。

気を取り直し池松は「あの頃は俳優になるとは思ってもいなかったので、お二人に出会えたことで僕の人生が変わりましたし、ずっと活躍を見てきました。だから今回の再タッグは特別で、ひけらかさない正義を追うトムの姿がカッコ良くて、『ラストサムライ』以来の素晴らしいキャラクターと映画を生み出して下さったと思う。日本人も共感する部分が多いと感じました」とコメントし、トムも目を細めながら「壮亮が俳優として頑張っていることが本当に嬉しい。サムライ・ファミリーのことをいつも想っているよ」と優しく語りかけた。

公開情報 東和ピクチャーズ配給「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」は2016年11月11日(金)から全国公開
公式サイト:http://www.outlaw-movie.jp/

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