ニュース

ダース・ベイダーの演出に興奮と恐怖!「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」来日記者会見(2016.12.07)

「スター・ウォーズ」シリーズの「エピソード4/新たなる希望」の直前を描いた“もうひとつ”の物語「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の主人公ジンを演じるフェリシティ・ジョーンズ、反乱軍の情報将校キャシアンを演じるディエゴ・ルナ、そしてギャレス・エドワーズ監督がアメリカでのワールドプレミアを前に来日し、アジア最速となる記者会見を12月7日(水)に行った。この日のためにアーティストの柏原晋平氏がローグ・ワンと帝国軍を桜と共に描いた襖絵も披露され、エドワーズ監督は美しい絵に感嘆しながら「撮影中に欲しかったな。そうすればこういうショットも撮れたのに」と残念がっていた。

銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器“デス・スター”。その設計図を奪うための反乱軍極秘チーム“ローグ・ワン”に加わった女戦士ジンは、希望を取り戻すため、仲間と共に97.6%生還不可能なミッションに挑む。本作では「エピソード4」の冒頭で、レイア姫がR2‐D2に託した“デス・スター”の設計図はいかにして入手されたのかが解き明かされる。

「『スター・ウォーズ』の世界には、別の形で語られるべき物語がある」というジョージ・ルーカスのアイデアから生まれたという本作。そのメガホンをとったエドワーズ監督は「ルーカスが黒澤明の作品から大きな影響を受けているのは有名で、僕も黒澤映画の画像や映像を見て、デザインや衣装係に渡してイメージしてもらった。オープニング映像はまさに黒澤映画なんじゃないかと思うほど。『七人の侍』の影響は特に大きくて、盗むならベストな作品から盗むべきだと思っているからね」と言って笑った。

偉大な「スター・ウォーズ」シリーズの一員となったフェリシティは演じた役柄について「ジンは帝国軍から受けた親への仕打ちで傷つき、憎悪を抱いていて、それを原動力に戦っている女性。最初は一匹オオカミで誰も信じていないけど、勇気と善の心を持った仲間と出会い、友情を育んで一緒に戦っていきます」と明かした。また、ジンのお目付け役として行動を共にするキャシアン役のディエゴは「彼は一つの目標のためには全てを犠牲にしても達成しようとする真のヒーロー。彼の姿勢から学ぶことは多く、彼のように成りたいと思っても、なかなか成れないと思ったよ」とコメントした。

シスの暗黒卿ダース・ベイダーも登場するが、エドワーズ監督は「詳しくはお話できない」としつつも「ダース・ベイダーを演出できるなんて夢のようだった。撮影現場は普段は騒がしいものだけど、彼が到着すると段々と静かになっていくんだ。ヘルメットと衣裳を着けたままリハーサルをされると、ダメ出ししたくてもフォースの力で殺されそうな気分になるから、ヘルメットを取ってリハーサルをしてもらったくらいだよ」と明かし、『スター・ウォーズ』世代ならではの苦労もあったようで、「友人たちから『撮影はどう?』なんて聞かれた時は、『普通の一日だったよ』と返すしかなかった」と話したくてウズウズしていた様子。

ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルも現場を訪れたそうで、その時、撮っていたシーンについて思わず話そうとしたフェリシティは慌てて口を閉じ、「キャリー・フィッシャーには会っていないわ」とだけ明言。エドワーズ監督は「マークに近づいて行くと僕の前作である『GODZILLA』のTシャツを着ていて、何だかシュールな気持ちになったな。何と言っても子供の頃からの僕のヒーローだったからね」と明かし、ディエゴは「人生が変わる準備はできているかい?」とマークに聞かれたそうで、「もう彼と握手している時点で人生が変わっちゃったよ!それくらい素晴らしい体験だった」と興奮気味に明かした。

また、『ローグ・ワン』もシリーズとして製作されるのか聞かれたエドワーズ監督は「『スター・ウォーズ』シリーズを観たことがない人でも、導入作として観られる物語になっています。この作品からオリジナルの『エピソード4』に繋がっていくので、既に続編は全てあるということです。そういう意味でも自由だったし、ユニークで大胆な試みができたので、今回限りの新しい作品が作れたと思っています」と語り、最後に日本語で「『ローグ・ワン』ミテネ!」とアピールした。

公開情報 ウォルト・ディズニー・ジャパン配給「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」は2016年12月16日(金)から全国公開
公式サイト:http://starwars.disney.co.jp/movie/r1.html

バックナンバー

ページのトップへ