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岡田准一は高倉健を継ぐ俳優!と降旗監督も大絶賛「追憶」完成披露会見(2017.04.04)

「駅 STATION」「鉄道員(ぽっぽや)」など数々の名作を生み出してきた監督・降旗康男と撮影・木村大作の黄金コンビが9年ぶりにタッグを組み、主演に岡田准一を迎えたヒューマンサスペンス「追憶」の完成披露会見が4月4日(月)に行われ、岡田をはじめ、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆ら豪華出演陣が登壇した。岡田は「名監督と名カメラマンにどう向き合っていこうか悩みましたが、二人が紡いだ物語は人の心を映した、人の心に染み込んでいく作品になっています。この映画に参加できた喜びを今、噛み締めています」と感慨深げに挨拶した。

一つの殺人事件をきっかけに、刑事、被害者、容疑者という形で25年ぶりに再会を果たした幼なじみ3人の人生が、再び交錯し、運命の歯車を回し始める物語。岡田演じる刑事・四方と容疑者として再会する田所を演じた小栗も「素敵な出演者たちとレジェンドと言われるお二人に囲まれ、現場にいられるだけで幸せでした。観終わった時の余韻が好きな映画」と語り、倒産寸前の会社と家族のため金策に奔走する中、何者かに殺害される被害者・川端を演じた柄本も「降旗監督と大作さんの現場が経験できるとは思わず、完成作品を観て感動しました。映画館で観るべき映画だと思います」と熱くコメント。

そんな俳優陣から尊敬の眼差しを向けられた木村氏は「こんな若い方々との現場は降旗さんも僕も初めてで、ご飯を毎日食べに行こうと誘って、悪い評判を良くしようとスリ寄りました!」と言って笑いを取り、記者たちに向かって「記事、大きく出して下さいよ!」と発破をかけた。そして降旗監督も「僕も若い人たちから元気をいただいたので、あと1本か2本は撮れるかなぁと思っています。そのためにも、この作品に興味を持っていただいて、記事を書いていただきたいと思う次第です」と木村氏に追随した。

二人が多くの作品で現場を共にした故・高倉健への想いも本作に重ねたそうで、木村氏は「タイトルバックで鷹が空を飛んでいるんですが、その鷹は健さんです。天から若い俳優たちを見守っていて欲しいという気持ちを込めました。レンブラントが自分の想いを一つ一つの絵に込めているように、僕もそれに習って、これからは画家としてもやっていきたい!」と話が飛び、岡田も思わず「なんの話?」とツッコミ、柄本は「新たな決意表明ですか?」と困惑気味。すると木村氏は「とにかく健さんに想いを込めて作ったの。以上、失礼しました!」と照れくさそうに話を切り上げた。

そんな木村、降旗、両氏の作品にこれまでも出演してきた吉岡は「今回は初めて降旗監督の声を聞いたような気がします。『鉄道員』の時は、ほとんど木村さんが現場を取り仕切っていて、どこからともなく監督の『ヨーイ、スタート!』がかかるんですが、『カット!OK』は木村さんだったので(笑)。今回は監督から演技指導もしていただけて、『細かいことは大ちゃんに聞いて』という二人の信頼関係に包まれていることを実感しました」と明かした。

また、降旗監督から「斜め後ろからの人間としての姿が高倉健さんと共通している。健さんを継ぐような俳優さんになっていただきたい」とエールを贈られた岡田は「僕にとって健さんは特別で唯一無二の存在。比べていただくのも恐縮なほど大きな存在なので、健さんの背中を追いかけて精進していけたら」とコメント。四方の妻役を演じた長澤からも「岡田さんは強くて、優しくて、神様みたいな人だと、いつも現場で思っていました」と評され、戸惑う岡田に小栗と柄本は「屋久杉みたいな人だって、さっき話してたんだよね。やっぱり神様なんじゃない?」と追い打ちをかけ、チームワークの良さを見せた。

本作のキャッチコピーにかけて、「会いたくても、会えない人」について聞かれた岡田は「たくさんいますけど、憧れているのはコナー・マクレガーさん」と明かし、会場は「???」といった雰囲気に包まれ、「わからないですよね。アイルランドの格闘家なんですけど。好きです。お会いしてみたい」とポツリ。そんな主演の空気を読まない発言を察してか、小栗は「会いたくても会えなかった先輩方は沢山います。高倉健さんにもお会いしてみたかった」と優等生の発言。そして吉岡は「大作さんが小栗君に『漫画のキャラクターをやってたよね』という話しをしていて、『ルパン』のことだと思ったら、『ポパイ』と言っていたのが面白くて。是非、ポパイを演じる小栗君に会ってみたい」と言って登壇者一同、大笑いの会見となった。

公開情報 東宝配給「追憶」は2017年5月6日(土)全国公開
公式サイト:http://tsuioku.jp/

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